1/6
琉ちゃろ突然の…
音符の青春物語だよっ☆
いつもの朝。
「きゃー遅刻遅刻!」
急いで家を出たら彼氏の琉ちゃろが家の前で待っていた。
「おせーよ☆メロディー!」
メロディーはあたしの名前!
音符と書いてメロディーって読むんだ!
「ごめんネ琉ちゃろ!数学の小テストの勉強した?」
「してねーよブス」
憎まれ口を叩く琉ちゃろ。
いつもの会話だ。
あたし達は同じ高校に通う2年生。
幼なじみで気づいたら付き合っていた。
あたしには琉ちゃろしかいない!
そんな事を考えていると老人が運転するプリウスがあたし達に突進してきた。
「危ない!!」
琉ちゃろはあたしを間一髪抱え込み轢かれて死んだ。
プリウスは逃走した。
「りゅ…琉ちゃろー!!」
血だらけの琉ちゃろはぴくりともしない。
「そんな…琉ちゃろ…。あたしのお腹には琉ちゃろの子供がいるんだよ…」
あたしは妊娠していたのだ。
放課後こっそり言うつもりだったのに…。
「これからどうやって生きていけばいいの…?琉ちゃろ…。琉ちゃろ…」
つづく。