第八章 告白される
私は人生で初めて、クラスの男の子に告白された。その男の子とは、もちろんグレゴリーである…
私がグレゴリーに友達で良かったとメールすると、こんなメールが来た。
友達、か。まあ今は友達と思ってるけど、なんか気持ちが変わっていく気がする…
私はこの返事に少し安心した。とりあえず今は友達でいいと思った。これ以上関係が深まることは別に望んでいなかった。
ところが、ある土曜日、私はサリーと帰っていて、バスでグレゴリーに会った。3人で部活のこととか話した。まあ、サリーとグレゴリーが主にしゃべって、私は聞いていた。私は本当はもっとグレグと話してみたかったが、恥ずかしかった。
別に恋人として好きというわけじゃないけど。もちろん初めて仲良くなった男の子だから少しは特別な感じがした。彼はいい人だけど、評判がいまいち。私は結構評判を気にしてしまう。
まあとにかく、その日、グレグから忘れられないメールをもらった。
タイトルは、「きっと困らせちゃうと思うけど…」だった。
「言葉にするのが苦手で、戸惑ったりもしたけど、僕は君のことが好きみたい。僕と付き合ってくれない?
返事は修学旅行の後でいいよ。」
素敵な内容だった。私は驚き、とてもとても嬉しかった。ただ…どうしても無理だと思った。
だから、すぐには返事しなかったが、数日後、私は次のように返信した。
「あなたの気持ちを知ってとても嬉しいし、ありがたく思うのだけど、私は今のままの関係でいたいな。友達で。ごめんね。」
修学旅行の数日前のことだった。
私、どうしてもよっぽど好きじゃないと人と付き合おうと思わないの。その人は私のタイプで理想の男性でないといけないの。グレグはいい人だけど、その条件を満たさなかった。