第七章 私のことが好きな男の子
私のクラスに、私に話しかけてくれてメールアドレスを聞いてくれた男の子がいる。彼の名前はグレゴリー・レインズ。彼は私のことが好きなのかも。確信は持てないけど…
私の携帯が鳴った。グレゴリーからの初めてのメールだった。
「こんにちは、僕はグレゴリー・レインズ。グレグって呼んでいいよ。弓道部に入ってる。彼女募集中です。」
最後の部分で思わず笑ってしまった。これって最初のメールで普通書くもの?
私はメールを返した。
「こんにちは、私はアイリーン・タスコです。空手部に入ってます。宜しくね。」
次にこんなメールが来た。
「彼氏とかいるの?」
私は怯んだ。こんな返事が来ると思っていなかった。特にこんな早いタイミングで。私はメールに返信した。
「いないよ。」
すると、彼はメールで次のように返してきた。
「あ、ごめんね。何となく綺麗だから彼氏がいるのかと思って。」
私は嬉しかった。もしかしてグレゴリーは私のことが好きなのではないかと思った。
これが私の男の子とする、初めてのメールのやりとりだった。すごくワクワクした。別にタイプとかそういうわけじゃないけど、それでも嬉しかった。どんな人であろうと、好きになってもらえるのは最高に嬉しいことだ。