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第六章 失われた夢
ちょっと待って。もう左足で着地したり、左足を素早く動かせないということは、アクション女優になれないってこと…?
ある朝、私は電車に乗ろうと急いで階段を降りていた。最後の3段ぐらいを飛んだら…いててっ!
左足に鋭い痛みが走った。電車は親切にも止まっていてくれたので、私は左足を引きずりながら乗った。乗ったら涙が込み上げてきた。耐え難い痛みだった。
部活でもまた起きてしまった。私たちは練習試合をして、私は左足が良くなったと勘違いし、誤って右の蹴りを出すために左足を軸にしてしまった。すると、いてっ!私はまたしても転び、コールドスプレーで冷やすために左足を引きずった。
ちょっとした不注意で大きな痛みが生じる。私は左足をこれ以上悪くしないように厳重に注意しなくてはならなかった。
でももっとショックだったのは、怪我のためにアクション女優の夢をあきらめなければならないことだった。夢が破れると、とても悲しくなるけど、前に進んで違う夢を探さないと。私の次の夢は何だろう…