第三話
プルルルル
プルルルル
出ない。
麗司君はまだ学校に来てない…
松島沙也加は四度目の麗司への電話を切った。
沙也加と麗司は、高校二年になり同じクラスになった。
クラスの仲もいい感じで、今日は仲のいいメンバーでカラオケに行くことになっていた。
沙也加と麗司は付き合ってはいないものの、クラスでの席も近く、よく会話を交わすいい関係になっていた。
その日は、午後を過ぎても麗司は学校に来なかった。
麗司が学校に来ないのは珍しいことだった。
ましてや今日はみんなでカラオケに行く約束をしていた日だ。
特に楽しみにしていた麗司が何の連絡もなしに学校に来ないのはおかしい。
バカ、麗司。
今日はおっぱいくらい触らせてあげようと思ってたのに。
何してんのよ。
沙也加はため息をついた(沙也加はⅮカップくらい)。
その時、あるクラスメイト達の話が沙也加の耳に入った。
「おい、聞いたかよ。今日〇〇駅で飛び込み自殺があったらしいぜ。」
「聞いた!!マジ怖えよな!!ってか朝から迷惑!!」
「でさ、聞いたところによると飛び降りたのはどっかの婆さんらしいぜ。
死体はみごとにバラバラだったって!!脳みそもはじけまくりだったらしい(笑)」
「おえっ!!気持悪いい…」
〇〇駅って確かいつも麗司君が乗ってくる駅だ。
麗司君何かあったのかな。
沙也加は麗司の身を案じた。