名前
結構短い
ナビに従って進むと簡単に図書館から出れた
本当に誰もいなかったなぁ、なんの為に作ったんだろ
そんな疑問も生まれたが意味の無いことだ、忘れよう
出た先は緑生い茂る森だった、動物達が何故か殺意を込めた目で私達の方を見てる
「偽物の私なんかした?」
「図書館から1歩も出てないぞ」
「じゃあなんで睨まれてるの?」
「知るか、行くぞ」
流石私、こんな状況でも飄々とした様子で動物達のど真ん中を突っ切っている、よく行けるなと思いながらその後ろをついていく
「そういえば名前忘れてた」
「頭大丈夫か?私も人のこと言えないけど」
「よしじゃあ互いに決めよう」
「お前」
「それじゃ他の人とも被るでしょ!?」
「それもそうだな…じゃあロザノで」
「…!じゃあセーザ!」
「決まりだな」
「よろしくね、セーザ」
「よろしくはしないぞ」
「酷いなぁ!」
そんなことをいいながら進んでいると案の定迷った、勿論目的地もないのでナビもできない
そう言えば図書館で目覚めてから3日ほど経ってるのにも関わらずお腹が空かない、なんでだろ
「スキルだ」
「え?そんなチートスキルが?」
「あぁ、教えないがな」
これは便利だ、私のスキルも合わせると私たち結構チートなんでは?いやいや、そんな夢物語はないだろう、チート能力者は迷わないし
そんなことを思っていると
「あ、あの」