二人
超久しぶりの更新です。
何の前提もなしに書いてくれてありがとう過去の私。
今のもうすぐ1年で君らの年になる私が来たぞ。
相も変わらず…私は人間嫌いで、人間が好きだよ。
だから、…私も気負いなく、ただ何も見ずに書くよ。
刺された場所からレコードが抜き取られていく。
帯となって、宙に飛び去っていく。
その光景は、とても…
《よくも、私の所有者を穢したな》
帯が目の前にいる男を包み、中に引き摺りこんでいく。
そうして、帯が元の居場所に戻り、魔王軍幹部シーベルトは跡形もなく消え去った。そして、帯が戻り、身体も完全修復された後、ロザノは気を失い地に伏せた。
「ロザノ!おい!起きろ!」
「…」
「なんで、何故、…私じゃないんだ。死ぬのは、私だけでいいはずだろ…」
「…」
「…おい、起きてくれ…頼むから…なぁ…」
「…ごほっ!ごフッ…ごほっ…んぐっ…ッか…はぁ…はぁっ…」
「っ!ロザノ!大丈夫か!」
「無理…吐きそ…え?何?心臓…あれ?刺されて……幻覚でも見てた…?」
「ロザノ!聞いてるのか!」
「?…あ」
横を見ると、泣きじゃくっているセーザの顔があった。
茶化す場面では無い。そんなに大切に思ってくれていたのだから、泣き止まらせた方がいいのかもしれないけど…
にや、と口を歪ませ
「セーザ、泣いてたの?」
「っ!泣いてなんてねぇ!お前の心配なんてしてねぇ…」
「はいはい、ツンデレセーザ。ツンデレセーザ。」
「誰がツンデレだ!」
「じゃあ泣き虫セーザ?」
「ちげぇし!……お前が死んでくれてせいせいしただけだ。」
「…私大好きなくせに?」
「お前も、人も、大っ嫌いだ!!!」
「…元の調子、戻ったみたいだね。」
「…お前のそういうところ、大っ嫌いだ。」
「知ってる。…刺されてからの記憶ないんだけど、何か知ってる?」
「…」
「知らない方がいいこと、なんだね。心情で分かるよ。」
まぁ、だいたいよく分かってるけど。
刺されて死んで、今話せない辞書スキルがなんかした、ってところかな。
「…ところで、シーベルトはどうなったの?」
「…お前の中に引き摺り込まれた。その後は知らん。」
「そっか。特に異常はないし、宿に戻ろう!」
と、立ち上がると同時にふらっと頭がゆれ、倒れる
「あれ?ちょっと血がたんな…」
「ロザノ!」
「すぅ……すぅ……」
「…寝てるだけか…」
背中にロザノを背負い町の宿に向け歩きだす。
傷口に障らぬよう注意を払って。
俺は、あの場で何も出来なかった。二度も、お前を死なせた。
俺は…お前を守るためにいるってのに。
別の身体になっても、こんな結末になるのか
「…せぇざ。だいibjkdkfjjkfjmc」
「…なんつったかわからねぇよ。ったく。」
だけど、心はわかっている。
いつも俺に文句を言うくせに、俺を手放していいなんて思わない。
どんな言葉も通用しないと分かりながら、言ってもらいたいことはわかっている。
だから、俺がいらなくなっても、ロザノの周りには守ってくれる人がたくさん集まる。
人を救う言葉を、自分を救う言葉を知って、人を好きなお前は、俺なんていなくても進めるはずで…
お前が俺の跡を追う必要なんてない。
…ただ、俺は、お前がしたいことを…
◇◇◇
「セーザー。起きろー。早くー。」
ギシギシと木製ベッドの軋む音で目が覚める。
頭を上げると、ごちんと頭がぶつかり、痛みはないが前に進まない頭を変に思い目を開けると
「……おはよう!」
少し頬を赤く染めた満面の笑みのロザノがいた。
ラブコメは要らん。
「おはよう。とりあえず跨るのをやめてくれるか。」
「はーい。…うーん、まぁ、たった一言で救われるのも味気ないか。」
「…ほんと、ロザノって独り言多いな。」
「誰も君のこととか言ってないからいーの。」
「今言っただろ。」
「でも、変える気なんてないでしょ?」
「まぁ、な。」
ロザノは能天気でいい。誰かを変えたいと願うのはロザノだけでいい。
俺がいないとロザノは生きれないだろうが、今は俺がいる。
いつだって、セーザとロザノは、一緒なんだから
この小説を続けた先に、アニメ化とかコミカライズとかされたら、
曲はカンザキイオリさんに頼みたいな。カンザキイオリさんが不快な音を出し続けているから。
一度でも、話したい人なんだ。
なんて。救われたい人なんていないんだろうな。みんな、救いたいばかりなんだ。




