魔王軍幹部
スピードを上げてきたか…このままでは追いつかれそうだ、とその前に強い気配が近づいてくるな…迎え撃つか
足を止め急降下してくる気配を待つ
「…来たか」
突風が吹き荒びその中央に人影が見える
「私は魔王軍幹部のシーベルトと申します。以後お見知りおきを」
蝙蝠の羽根を生やし牙をチラつかせ礼儀正しくお辞儀をしてきた(ナルシスト)吸血鬼が目の前にいた。いや、悪魔か?どうでもいいけど
「私に何か用か」
「強い力を持つ人を発見しましてね、スカウトに来た次第です」
…私か?抑え込まれてるというのに分かるとは…量より質か?…というよりスルーしてたがこいつ、シーベルトと言ったか…早すぎるぞ全く
「…その人が断ると言った場合は?」
「殺します」
即答か、確かに脅威となる力は潰すに限る。私だって…しないか。
「それでは失礼します。」
って、え?…ロザノが近づいてくるな…まさか
「お迎えに上がりました。私、魔王軍幹部のシーベルトと申します」
「…ん…え?はい?」
ロザノ目当てで同じ気配の私のところに来てしまったということか…なんでまたロザノが?
「強き者よ。その力、魔王様にー」
「え、いやです」
即答で目のハイライトを消して言い放つ。
…だろうな。私もそう言う
「…では仕方ありませんね」
「…え?」
刹那、ロザノは心臓を貫かれ倒れた
これじゃ私にも伝わらないなと思ったので終了です