6(ステラ・オクタンギュラ)
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手に入れたウマは全部で四十一個。凸凹を合わせ、組み立てると、正四面体を重ねた星型八面体、別名ステラ・オクタンギュラになる。
なんとまぁ。
星の海で手に入れた宝物に相応しいカタチじゃぁないですか。そして最後に、さっちんから預かった一つをハメ込む。
「完成したか、おめでとう」
? 誰?
「前任者だ。いや、前任者にこれからなる」
その声はさっちんに似ていた。「君の信頼している人の声を真似たのだよ」
そりゃそうだ。さっちんなら、もっと軽い話し方をする。
「そんなにバカっぽいだろうか」
頭ン中、読まないでよ。失礼しちゃう。
「これで君は森羅万象の理論を完成させた」
刹那、時空間を彼方にした。
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おーい、どこだー? 真っ暗だーい、おどかしっこなしぞなー? うおっ、眩しッ。あー、そゆことかー。取説も無しに不親切だなぁ、もぅ。光あれー、ってか。ははっ。
世界はここで始まりここに終わりまた生まれ膨張拡散収束終焉再生輪廻の理そして不確定存在あたし。当たり前過ぎて、ちっとも楽しくない。むしろつまらないじゃん。過去も未来もマクロもミクロも一緒くたなんて。分からないから冒険なのに、分かっていたら冒険じゃぁない。
今のあたしなら初めてカマボコ板に釘を打った瞬間に干渉し、なかったことにすることも造作ない。フハハハ、我こそは大魔王ナリ。ほら、ご覧よ。かわいい女子高生が自分の部屋でカマボコ板に釘を立てているよ。金槌を振り上げてるよ。カマボコ板に釘を打つと冒険が始まる! これを吹き込んだのはあたし自身だったのか。ハタから見ると、むちゃくちゃ間抜け。あたしってば、あんなにお尻おっきいの? 同じ肉なら胸にくれ。
でも、これが始まりの瞬間なのだ。
なので邪魔をすれば、ここにいるあたしも消える。なに、簡単なことだよ、ワトソンくん。因果の問題よ。や、ちょっと待ってよと明智くん。止めても今や因果の逆転もありえる故にあたしはあたしのままなのか。うむむ、それは困ったゾ? ややや、そもそも考慮する必要があるのだろうか? あたしこそが世界そのものであり、世界はあたしの中にある。故にあたしが思った望んだすなわち結論すでに宇宙がぐいぐい変わって考えるそばから分岐でパラレル多元となりて拡散収束あたしに帰結あたしがあたしであたしだけのあたし?
……あたしって、何だ?




