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ランプを片手に異世界へ  作者: 烈斗
憎悪の角編
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第四十七話・動き出す内通者達



私達は警備が薄くなったのを見計らい、この機に乗じてワカバちゃん救出に乗り出しました。

警備が手薄になったとはいえ、油断は禁物です。

私達はワカバちゃんが囚われてる場所を探しています。


「ねぇ~、あてはあるの~?」

「そんなのありませんよ、ひたすら探すだけです!」


ワカバちゃんが何処に囚われてるかはまだ分かりませんでした。何せこのギルド内は広いですからね。


「おい、お前ら、何を走り回ってるんだ ?」


私達は見張りの魔族に呼び止められました。


「えっと~……」


ミライは言い訳を考えようとして挙動不審になっていました。


「ん~ ?」


見張りの魔族は怪しみ、顔をしかめました。


「あの私達、こんな大変な時なのにじーっとしていられなくて、何か手伝えることはありませんか?何でもしますんで !」


見張りは少しの間腕を組みました。


「そうだ、人間の奴隷達を強制労働させている所があるんだがどうにも監視するのに人手が足りなくてなぁ、任せていいか ?」

「はい !」


何とかバレずにすんだようです。


「ねぇ~、奴隷って~……」

「ここでは沢山の人間達が捕まってるようですよ、もしかしたらここにワカバちゃんがいるかも知れません」

「じゃあ急いで探さないと !ワカバちゃんが可哀想だよ~」





ミライさんと私は急いでその場所に向かいました。

中は工場のようになっていました。

沢山の人達がボロボロになりながら働かされています。

全員闇ギルドに拐われた人達のようです。


「皆辛そう~、酷すぎるよ~」


私は辺りを見回しました。


「ワカバちゃんは……居なさそうですね……」


出来ればここの人達も助けてあげたい……。

しかし大勢を一気に脱出させるのは困難です。


「ねぇリリィ~、何とか助けてあげようよ~」

「そんなこと言っても……」


その時、ふと私は緊急避難用の扉を見つけました。


「これって……。」


扉は厳重に鍵がかかっており、簡単に開きませんでした。


「鍵は闇ギルドの方が持ってるようですね……。」

「鍵ってこれ~?」


ミライは鍵を見せてきました。


「嘘、何処で拾ってきたんですか ?」

「何かここら辺に落ちてた~」


恐らく侵入者の対応に駆り出され、慌てて落としてしまったようです。


「よし!あの~皆さん !」


私は全体に聞こえるよう大声で叫びました。


「今は警備が手薄です !この緊急避難用の扉に逃げてください !」


奴隷達はざわつきました。


「さあ早く !こっちです !」


私とリリィさんで皆さんを誘導することにしました。


「なぁ、アンタ達闇ギルドの人間だろ ?何でこんなことを ?」


奴隷の一人は懐疑的でした。


「私達は潜入してるだけです、さ、今しかチャンスはありませんよ!」

「急がないと戻ってきちゃうよ~」


私達は彼らの背中を押しました。


「おお…… !ありがとう !ほんとうにありがとう !あんたは俺達の女神様だ!」


奴隷達は涙を流しながら何度も頭を下げました。




やがて全員の避難が完了しようとした時でした。


「さぁ~、あなたで最後ですよ~」


ミライさんが一人の男に声をかけました。


「そうだな、ここを出れば俺は自由だ~……でもその前に……」


男は突然隠し持っていた鎖でミライさんを拘束しました。


「な、何するんですか~」

「お前のせいで俺の盗賊人生は滅茶苦茶だ~ここを出る前に、お前をいたぶってやるぜ~ !」


男はそういうと口角をつり上げました。


「誰ですかあなたは!ミライさんを離しなさい!」


私は男に向かって叫びました。


「俺は盗賊・(フリーズ)える鳥籠(バードケージ)の頭ローヴってもんだ~、この鳥人(ハーピー)に倒され、ゴブリンの集団に捕まり、奴隷にされてたんだぜ~ ?この屈辱がお前に分かるか~ ?」


ローヴ…… ?そうか、かつてワカバちゃんとミランさんを誘拐しようとした盗賊の……


「お前らまとめて凌辱してやるよ~」

「うっ……」


ローヴは涎を垂らしながらこちらに近づいてきました。私は震えながらも身構えました。

私は強くなんてありません。唯一の手段・超音波攻撃もミライさんを巻き込んでしまう確率が高いです。


「へっへっへ、なすすべなしか~?ここで俺と出会っちまったのが運の尽きだぜ~?」

(シルバー)(ウィング) !」


ミライさんは自らの翼を銀色に染めると絡み付いた鎖をあっさり引きちぎりました。


「なっ !?」

「私に同じ技は通用しないよ~」


ミライさんは笑顔で言いました。


「良かった~」


私はホッとしました。


「ちきしょう、どいつもこいつも、俺をなめやがって~ !うがぁぁぁぁぁ !」


ローヴはがむしゃらに襲いかかろうとしました。


ガッ !


「うおっ !?」


突然ローヴの後頭部を何者かが蹴りつけました。

ローヴは白目を向いて気絶をしてしまいました。


「駆けつけてみれば奴隷達が一人もいないとはどういうことだ」


ローヴを攻撃した者の正体は、黒い翼を腕に生やした年ゆかぬ少年でした。


「あの……あなたは……」

「貴様ら、さては奴隷達を逃がしたな」


少年の後ろにフードを被った少女も現れました。


「クロス……」

「この女達は内通者のようだ、コロナ、二人で捕らえるぞ。」

「う……うん……」


盗賊の次は子供達……一難去ってまた一難です。


「ねえねえ、あの子達かわいいね~」


ミライさんは呑気でした。


「油断しちゃダメですよ、いくら子供でも闇ギルドの人間ですから」

「その通り、コロナは魔女の子……そして僕は使い魔のカラス、裏切り者には容赦しないぞ!」


二人の子供は戦闘態勢に入りました。

かなり不味い事態です。

私とミライさんは、この二人に勝ち、ワカバちゃんを助けることが出来るんでしょうか……。


To Be Continued

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