副隊長はすごい。
広大な領土と強大な軍隊を持ち、大陸一の影響力を持つ帝国。豊富な資源と高度な技術をもって、帝国と対等に渡り合う王国。
今、このへリア大陸においてこの二国が大陸統一を目指し鎬を削っていた。もちろん、統一を目指しているのはこの二国だけではない。
卓越した身体能力を持ち、強固な統制を持つ獣人達の獣国。多種多様な異種族が一つの国として立ち上げた連合国。険しい山々の奥地にあり数こそ少ないものの個々が圧倒的な力を持つ龍国。それに加え魔国や妖国、霊国などなど…そのどれもが虎視眈々と機会を探っていた。
さて、まさに一触即発の雰囲気を漂わせる大陸に、とある小さな小国があった。それは本来であれば他国に即座に占領されてもおかしくなく、それこそ近くに領土を構える帝国にとっては吹けば飛ぶような存在だろう。
しかし、その国は不思議なことに小国であり続けた。
それはなぜか?
それは、小国、リリガルド王国が誇る騎士団が故に。名もあまり知らていない騎士団であるが、その実力は長い年月を帝国をはじめとする多くの国々からの侵略を防ぎ切っていることを考えれば、言う必要もないだろう。
しかし、小国は他国にとって取るに足らない小領地とそれに見合わない被害によって半ば忘れられてしまった。
それは寂しい。
リリガルド王国騎士団第四番隊副隊長サリナ・レガロはそう考える。
みんなに思い出してもらうにはどうすればいいのだろう。
そうだ、統一をしよう。
これはそんな簡単な考えで大陸統一を目指した、副隊長がひたすらすごいお話。
今、このへリア大陸においてこの二国が大陸統一を目指し鎬を削っていた。もちろん、統一を目指しているのはこの二国だけではない。
卓越した身体能力を持ち、強固な統制を持つ獣人達の獣国。多種多様な異種族が一つの国として立ち上げた連合国。険しい山々の奥地にあり数こそ少ないものの個々が圧倒的な力を持つ龍国。それに加え魔国や妖国、霊国などなど…そのどれもが虎視眈々と機会を探っていた。
さて、まさに一触即発の雰囲気を漂わせる大陸に、とある小さな小国があった。それは本来であれば他国に即座に占領されてもおかしくなく、それこそ近くに領土を構える帝国にとっては吹けば飛ぶような存在だろう。
しかし、その国は不思議なことに小国であり続けた。
それはなぜか?
それは、小国、リリガルド王国が誇る騎士団が故に。名もあまり知らていない騎士団であるが、その実力は長い年月を帝国をはじめとする多くの国々からの侵略を防ぎ切っていることを考えれば、言う必要もないだろう。
しかし、小国は他国にとって取るに足らない小領地とそれに見合わない被害によって半ば忘れられてしまった。
それは寂しい。
リリガルド王国騎士団第四番隊副隊長サリナ・レガロはそう考える。
みんなに思い出してもらうにはどうすればいいのだろう。
そうだ、統一をしよう。
これはそんな簡単な考えで大陸統一を目指した、副隊長がひたすらすごいお話。