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固形のソラ  作者: ざくろ
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第三話 始まりの終り 後編

休みを楽しんでました。

体も頭も退化してきた気がする。

杉野さんの隣りを死守していたらいつの間に放課後になっていた。


「ぁー・・・・・・・・もう眠りに尽きたい。。。。。永遠の。」


そんなのことを呟いていたら、仁が寄ってきた。


「お前良く生きてたな。昼過ぎてから姿を見えなかったから山にでも埋められたのかと思ったぞ」


「冗談じゃない。たしかに校庭に膝下まで埋められたが、山にまでは埋められないよ。」


「・・・・・・スマン。冗談のつもりだったんだが・・・・・・・ガンバレな」


何故かすごい同情の目で見られたが、身も心もズタズタの状態で、その程度痛くも痒くもない!・・・・・いや、自慢できることじゃないけどさ。

そう考えているといつの間にか仁がいなくなっていた。もう、部活をしていた生徒達も帰っていくのが見えたので、僕も帰ろうかと用意を始めると


「あれれ!まだましろちゃん帰ってなかったの??」


「うわ。・・・・・狩谷さんまだいたの?」


今日は何て不運なんだろう。・・・・・いや杉野さんの隣になった事は幸運だけども。

服装からして部活終りだろうか?汗で髪の毛が少し濡れているように見える。


「今なんか、少し嫌がってなかった?まぁそんなましろちゃんも可愛いけど!」


「嫌がってる人を可愛いと思える狩谷さんはある意味すごいですよ。」


「嫌がってる子とかすごい可愛いじゃん!!!もっと苛めたくなっちゃうし!」


あぁ・・・・この人は可愛い物好きとは別にSなのかもしれない。これ以上は危なそうなので、引いておこう。


「狩谷さん。僕もう帰るから・・・・・じゃぁまた明日!!」


「ぇ!?・・・ちょ待っ」


言い返させないほどの早さで、バックに荷物を詰め込み雷(時速50万km位・・・・目測ね)の速さ如くに走っていく。

いつの間にか、家に着いていた。・・・・・・速すぎたね。これは。


「ただいま~。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


うん。返事は無いです。両親は中学にあがった頃から揃って海外出張だ。兄弟も一人もいない。周りから見ると寂しいかもしれないが、もう慣れてしまった。

靴を脱ぎ捨て2階にある自室に行くと


「遅いな。もっと早く帰れんのか」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?????」


はい??????何故?誰?逆光で分からないが、シルエットは女性のようだ。


「あのー・・・・・・どちら様でしょうか?」


「今日会ったばかりなのにもう忘れてしまったのか・・・・・。哀れな奴だ。」


光に目が慣れてくるとその女性の顔が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・杉野 愛さんですね。はい。僕の記憶では、もっと清楚で言葉使いも綺麗だったはずなのに。


「あの~・・・もしかして杉野さんだったりします?」


「まぁそうだな。人のときは杉野だ。悪魔名だと、ベリスだ。」


人のときは杉野?悪魔名だとベリス?たしかに、杉野さんのような容姿だが、髪の毛の色が、白銀だ。しかも肌の色も少し黒くなっているような気がする。


「ってことは悪魔なんですね!何故、悪魔の方が地上にいらしたんですか?」


「ほう。話が早いな。まぁ教えてやる。悪魔界では今、霊力が不足している。そこで、私

がこの杉野とか言う人間の体を借りて人間から霊力を取りに来たというわけだ。」


・・・・・・・うわー。だめもとで悪魔について聞いたのに、あっさり教えてくれたな。


「・・・・・・・霊力ってなんなんでしょうか?」


「霊力とは、生命エネルギーの事だ。ただ生命エネルギーは、人間から人間へ、しかも同姓同士じゃないと取れないのだ。」


ほー。悪魔も大変なんだな。・・・・・・・だが、何故僕のところにベリスが来たんだ?


「ところで、なんでベリスがうちに来たんだ?生命エネルギーって人間同士じゃないと取れないんじゃ?」


「うむ。そこでだ。お前には私のしもべになって貰おう。ってことで、さっさと女になって貰おう」


そういうとベリスさんの周りに、円陣みたいのが浮かび上がってきた。


「って待て!!今、女になれとか言わなかった!?」


「ああ・・・・女の方が男よりも生命エネルギーがあるのでな。効率がいいほうがいいだろう?」


「その前にしもべになるなんて言っ「もう女になったぞ」ってないいいいい!!!??」











話をまとめよう。

今僕は鏡を見ている。そこには一人の少女が立っている。

胸の辺りから腰まで曲線を描くようなくびれがあり、髪の毛も肩の方までストレートに伸びている。顔はほとんど変わっていないが、この体型に合っており典型的な美少女だ。まぁ僕だけども。

何故男だった僕がこんな風になったかというと、目の前にいるベリスだ。どうやら杉野さんに乗り移っただけで、時間が経てばまたベリスから杉野さんに戻るという。


「こんな格好になって今日から学校はどうすればいいんだよ。」


「良いではないか。自分から本島 ましろって言ってしまえばよいではないか。」

ベリスは他人事のようにニヤニヤして見ている。


「絶対狩谷さんとかに何かされるな・・・・・・・。」


「まぁ明日になったら考えればよい。私はもう戻らなくてはならないのでな。男に戻りたかったら生命エネルギーを取るのを手伝うのだ。詳しい事は後日教えに行く」


そういうとベリスは光を纏いつつどこかに消えてしまった。

更新は週一です。

まぁ風邪とか半端無いペースでひいてるんで遅れてしまうこと多分ありますね。

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