第十話 エネルギーって
週1回投稿から年1回投稿になってた。言い訳無し。
狩谷さんのラグビー部顔負けの追求(物理的)を避けつつ気づいた時には、放課後になっていた。
放課後なので狩谷さんもしぶしぶ部活に行ってしまった。他の人達も次々と行ってしまい、教室には僕と猪野さんだけとなっていた。
「猪野さんえぇ~っと....今日のことってどういうことかな...?もしかして狩谷さんになんか変なこと言われたとか」
「いきなりでごめんなさい。でも私はましろさんのことが本気で好きなんです!狩谷さんに言われたりとかそんなことはありません。」
え?つまり猪野さんは本気で僕のことが好きって事なの?!信じていなかったけどベリスの言っていた事は本当らしい。
「ましろさんは私のこと嫌いなんですか?」
ぁぁ......女神よろしく猪野さん。その笑顔は兵器並です(僕限定で)
「そそ、そんなわけありません!こんなに素敵な猪野さんのことなんか世界が終わってもありえません!!」
「良かった!じゃぁ私と付き合ってくれますか?」
ツツツッツツキアウ?ナンデスカ?ソレハ。つまりあれですか。僕と猪野さんが街中によくいるリア充とやらになっちゃうんですか??
「ましろさん答えてください!」
「ちょちょっと猪野さん近づきすぎうわっ!」
猪野さんが僕のほうに寄り過ぎて思わず倒れこんできた。やばい!こんなところを見られたら通報ものだ...今は女だけど。
あわててすぐさま手を出したが...むにゅう。
「あん!」
...これはあれですかね。もう確認しなくても分かるけどラッキースケベとかいうやつですね。はい。
だが、普通と違うのは触った右手が光り輝いている事だ。やっぱりこんな綺麗な人の胸を触ると手も光るんですね。なんて馬鹿な考えをしつつ急いで手を離したら、
(何をしている。手を離さずに、もっと吸収するんだ。)
ってこの声はベリス?!何処にいるの?!
(そこにはいない。お前の精神に直接話しかけているのだ。お前も念じるようにしてみろ)
流石は悪魔。やるころがいちいち常識が通じない。ただ言われたとおり念じるように話しかけてみると
(おい!ベリス。これってどういうことなの!吸収ってどういう意味なの?)
(前にも行ったとおり、生命エネルギーを吸収するには触る事だ。この猪野という女は胸に多く生命エネルギーを持っているだけの話だ)
(つまり僕の手が光っているのは、猪野さんの生命エネルギーを吸収しているって事なの?!そんなことしたら猪野さんが死んじゃうんじゃ...)
(その点は大丈夫だ。生命エネルギーといっても人間の”性欲”みたいなものだ。身体には影響は無い。だから後はまかせたぞ)
(って待って!まだ聞きたい事が!...)
もうベリスは行ってしまったようで反応が無い。なんと自分勝手なんだろう...全部の悪魔があの性格ではないのを祈るばかりだ。
「あのましろさん...もっと触ってもいいんですよ...?」
頬を赤らめながら自分の胸を抱きながら僕を見つめる天使...間違えた。猪野さん。
「ごっごごめんなさい!」
痴漢をした犯人のように手を素早く上げ、無意識に無罪を証明する僕。OK落ち着こう。落ち着いた。全てがいきなり過ぎるて追いつけないからダメなんだ。ここは冷静になって考えてみよう。そうだまず狩谷さんが全ての原因で変なことを言うか「ましろちゃぁあああああん!!会いたかったよっ!!!うぇ!!??なななななんでましろちゃんが美鈴ちゃんを押し倒してるの!!」
タイミングを見計らったように狩谷さんが現れた。
.........神様。貴方は私を見放すのですね。
1年って意外と短い。1週間と変わんないかも...ハイ言い訳です。