表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

テーピング

作者: 福田インコ

 ビルの裏、タバコをふかしていたら悪魔が現れた。

「お前の疑問になんでも答えてやろう。答える者も選ばせてやろう。答えも選ばせてやろう。貰うものは一人分の命だ」

 二つだけ質問することにした。

「僕は君のことをけがしてしまったが、君は僕のことが嫌いか」

 すると思い浮かべた人物が目の前に現れて答えた。

「誰ですか」

 目の前の人物は人波に消えていった。僕は死んだ。

 次に深呼吸をして質問を唱えた。

「あの腱鞘炎は何が原因だったんだ? 君はピアノもしていない。スポーツも。右利きなのに左手に」

 すると彼女が現れた。

「腱鞘炎なんてしていないですよ」

 そうして悪魔は死んだ。

 タバコはぷかぷかと浮かんでいく。さあ、この煙が消える前に踏みつけるか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ