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私は巻き込まれただけなので、すぐに元の世界に帰して下さい。  作者: NALI


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第69話 決戦



ダイの体に入ったコアのせいで、ダイの体は緑色に毛並が紫色に変色して行く。



『うわぁーーーーーーーー!!!!』


ダイは苦しく叫ぶ



『ショウ!ダイに触れないで!逃げて』



「みんなもダイに触れたらダメだよ!」




ダイの体はドンドン大きくなっていく。



そして、体から紫色に炎を出し、ダイを焼き付くそうとする。

ダイは抗うように、のたうち回りながらも、拓哉さんの方に向かう。

『ダイ!ダメだよ!拓哉さんに着いて行けないの』

私はダイを抱きしめてダイが前に進むのを止める。


紫色の炎は私には全く熱くもなく禍々しい空気も私には効かない。


「ハナ!離れろ!」

雷斗が叫ぶ


『ダイお願いわかって!魔王様はお仕事が終わったんだよ。君たちの魔王様はもういないの』


私が声かけたと同時に拓哉さんは光りに包まれ消えてしまった。



『ワォーーーーーーーン』


ダイは遠吠えをする。



ダイはまた苦しみ出した。悲しみからなのかコアのウイルスのせいなのかわからないけど。でももう・・・・ダイは助からない。



私は苦しんでいるダイを苦しめたくない。


私は泣きながら雷斗にお願いする

「雷斗・・・・・・この子が苦しまないように、してあげて。」



「いいのか?もしかしたらこの剣では無理かもしれない。」


無害なものは切れない




「お願い!ウイルスに触れたらもう助からない」



雷斗は少し考えた。

「ハナ、そいつを切ったらコアが出てくる。ハナは離れていろ」




剣はまばゆい金色の光りに虹色が纏う

雷斗は苦しむダイを一振で切った・・・・・・・・・




「ごめん、ごめんねダイ・・・・・拓哉さんの大事な家族」



ダイはその場に倒れた。剣の効果で眠りについているようだけど、紫色に変色した毛並はドンドン進行していく

コアは出て来ない。ダイの体の中で切られたのかも。


ダイの体は小さく戻って行くが変色した毛並は端から溶けていく



ウォルが

「治療もできない?」


「ウィルスの進行は早いみたい・・・・・・・・・」


私は泣きながらダイを見つめる

「だから誰もコアを触れない!私以外は・・・・・」



ダイの体は溶けて無くなってしまった



残ったのはコアが半分になった姿だけ。



「ハナ!どうする?」


雷斗はコアから目を離さない。



『魔王様もみんないなくなっちゃったの?僕一人なの?』


ショウが寂しそうに拓哉さんが消えた場所をウロウロする。



「このままじゃみんな危ない!決着をつけましょう!ウォル!魔法陣を水で描いて、そのとおりに魔法陣を作る

!」


「雷斗、ごめん!もう少ししのいで!!」



「あぁ!」


「ハナ描くよ!」

ウォルは水魔法で綺麗な魔法陣を描いた。

私はそのとおりに魔法陣に魔力を込めた

水だった場所は全て虹色に変わった。

そこから私の魔力を最大限に込める。


帰る場所は2021年11月12日

必ずあの場所あの時間に雷斗を送る。




魔法陣の色は虹色から金色に変わった



部屋中を光りで埋め尽くす



「ハナ!危ない」

雷斗が何度も真っ二つに切ったコアは、何度も復活した復活した瞬間に私をめがけて飛んできたが魔法陣に魔力を込めていた為に避けるのが遅くなった。


バッと私の後ろに来たウォルの腕にコアがかすった・・・・・・・・・!!!




「ウォル!!」



ウォルは擦り傷になった左腕を右手で抑える



「嘘・・・・・ウォル見せて!」


「ハナ時間がない!早くライト様と魔法陣の上に行くんだ!」


「何言ってるの?帰すのは雷斗だけ!」


「コアとウォルだけになったらウォル死んじゃう!!」



「もう、無理だよ。私の腕はウイルスにかかった。」



「イヤ・・・・大丈夫!ちょっとでしょう?なんとかなる!」



「ハナ!魔法陣が消える前に帰れ!!!」

ウォルの顔から冷や汗が大量に出ている


「イヤ!!」



「ライト様ハナを連れて魔法陣へ」


「私が発動かけないとどうせ動かない!」


「ハナの魔法陣の下には私が書いた魔法陣だよ私が発動できるよ足りない魔力はハナが込めてくれたから」


「ウォルいいのか!?」


雷斗はコアから目が離せない。

私の声を頼りに私に近づいて来る


「私たちの世界の問題だ!」


ウォルを置いて行けない

「・・・・・・・・・」


私は別の魔法陣を出した


『召喚魔法』



アリス王女をこの場に召喚した!



アリス王女は驚いている

ここに魔王はいなくて、ウォルが苦しんでいる。雷斗は何かと戦っている

理解できる状況じゃない

「王女!この世界を守りたいのならどんな手を使ってもウォルを助けて!」


「ハナ!?」


「何ですかこの状況は」


「知りたかったら、ウォルに聞いて!文献には勇者は無事元の世界に帰ったと」



「王女様!ライト様が戦っているのが魔王の元です!アレに触れれば体が消滅します。私はもう触れてしまいましたが、あれを歴代の勇者が封印してくれていたのですその身を使って。」



「あれに触れずに倒せばいいのか?」


アリス王女は簡単に言う



アリス王女はライトがスパンっと真っ二つに切ったコアを見て



「わかった」


「王女!どうでもいいから早くウォルを連れて帰って!ウォルが死んじゃう!」



私は泣きながら声にならない声で王女に頼んだ


「お願い、ウォルを助けて」


「勇者を犠牲にした世界で我々はもう笑って暮らせない!」



その言葉に王女がやっと理解した

「わかりました。私達の命をかけて2人を返しましょう!」


「簡単に命なんかかけないで!」


「あなた達2人が召喚されたのは、この魔王の歴史が終わるためですね。それが2人で来た理由」


「でも私はちゃんと勇者の特殊能力をちゃんともらった!それにギフトまで、だからこれからもこの世界は続くの!」




「・・・・・・ギフト」


ウォルが何かに気づいた



「ハナ!『空間魔法』だ、あれは空間内の時間は止まっていた。ライト様が切った後に『空間魔法』を使うんだ!」




それでうまくいくの?



「早く!」



「ハナ!足掻こう!」


雷斗はわざとにコアを私に誘導する


「ハナ魔法を使え!!!」



『収納魔法』


私は指で大きな四角を描いた


私にコアが近づいた瞬間

「ライト様、今です」


ライトが虹色を纏った金色の剣でコアを真っ二つに切った!


地面に落ちる前にウォルが風魔法でコアを空間に入れた

「ハナ!閉じろ!!」



雷斗に言われるがまま『収納魔法』を閉じた。





混沌状態だった空間はシーンと静まりかえった。





「終わった?」




私はその場にペタンと

座り込んだ。




でも安堵したのもつかの間



ウォルが苦しみだした。















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