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私は巻き込まれただけなので、すぐに元の世界に帰して下さい。  作者: NALI


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第56話 魔力を超える


「アルク様、『召喚』と『物質移動』を見てもらいたいのです。」


シェリーにもソファに一緒にかけてもらって魔法の説明をした。





「もしそれが本当なら、祭司様並の・・・・それ以上の魔法が使えるのか。」


「ハナ様それをアルク様に話して良かったのですか!?それが王族の方々に知られたら、ハナ様は連れて行かれるのでは?」


シェリーが心配して、私の側により手を握った。



「大丈夫よ。アルク様はお城に報告はしないから。」


シェリーは驚いてアルク様を見た

「え?本当ですか?」



「あぁ。ハナさんが望まない事はしないよ。」



「でもどうしてですか?アルク様は王女様に絶対的な忠誠を誓っているのではないのですか?」


アルク様は困った顔をして

「そうだよ。でも・・・・・ハナさんはこの世界の為に平民の為により良い生活を願ってくれています。」


「それは、ハナ様の雑貨の事ですか?」


「そうですね。今連れて行かれるとボワソン公爵家の損失になりますね」

アルク様は優しく笑った。

私の雑貨の売上なんて、たかが知れている。アルク様は勇者の私の気持ちを守ってお城に報告しないんだ。


この先、アルク様が窮地に立たされたりしないだろうか?こんなにも良くしてくれて、私はちゃんと恩返しができるのかな。



「なるほど。では私もアルク様がハナ様の魔法を知っていた事を黙秘いたします。ハナ様にとって害がないのなら問題ありません。」

シェリーはニコニコしている




「そしてハナ様のお願いとは、『物質移動』で私をオークレール公爵邸に送りたいのですね?」


「うん。怖いと思うんだけど、いちおう自分で実験したし大丈夫と思うの。ただ確証が欲しくて。」


「ハナ様!ご自身を実験台にされたのですか!?最初からこのシェリーに言ってくだされば、シェリーが実験台になりましたよ。ハナ様、危ない事はお辞めください。私はこれでも丈夫ですので、これから魔法の実験は私を使って下さい」

シェリーの瞳はまっすぐに私を見ている



「シェリーありがとう。」



「では結界が張ってありますので、ウォルト様に結界を緩めてもらいますね。」


「それなんだけど、やっぱりウォルに心配かけたくないし、他にも頼んだ事があるんだよね。だから門の前でもいいかな?」


「それだと、王女様に見られてしまいませんか?」



「うん、だから雷斗に協力してもらおうかと。」



アルク様が

「なるほど。勇者様を一緒に送るのですね。」



「はい。雷斗だけだと、どこに送っても怪しまれるけど

シェリーを『瞬間移動』で送ったと思われれば、王女様にも怪しまれないかと思うのですが、どうでしょうか?」



「勇者様がいいなら問題ないでしょう。」




「ハナ様、勇者様に何かあったらどうするのですか?」


「それを言ったら、シェリー1人を送る方が、怖いよ。間違った場所に送ったとしても、雷斗なら『瞬間移動』で戻って来れるでしょ?」




「そうですね。実際私は1度ハナ様に『召喚』されていますから、ケガなどしない事は実証済みですし」



シェリーはクスクスと笑い出したので、私もつられてクスクス笑った。


「そういえばあの時、本当に驚いたよね」


「はい!ハナ様。」




それから、雷斗をアルク様の家に呼んで、雷斗にも同じ説明をした。




「ハナ、もちろんいいよ。ハナの役に立てるなら、俺は魔法を発動したフリをすればいいんだろう?」


「うん、お願い。」


私はシェリーの手を握ったそして周りに聞こえないくらいの声で

「シェリー・・・・・ありがとう。もう会えないと思っていたから、会えて嬉しかった。ウォルにアレを必ず渡してね。」


その言葉にシェリーの瞳から涙が出そうだった。


「ハナ様かしこまりました」



そう、もう簡単に会えない。この村に来た時にもう2度と会えないと思ってたいた。最後に神様が会わせてくれたのかもしれない。私はこの世界の人達に守られている。私は恩返しを必ずします。




「じゃあねシェリー。雷斗よろしくね」


「あぁ。」





雷斗はシェリーの手を取った。





私は雷斗とシェリーの足元に魔法陣を出した。


その光りは金色のような虹色のような不思議な色だった。でもとても綺麗だった。




『物質移動』




2人は光りに包まれ、一瞬で目の前から消えた。



「ハナ様、出来ましたね。」



「えぇ。アルク様、3日後までにウォルから返事が来たら内容次第では私はあの魔物達と魔王のところに行きます。」



「ハナ様!では王家に報告するのですか!?」



「いいえ。私と雷斗しか行けませんので、2人で行きます。文献にはありませんが、歴代の勇者様も同じ事をしています。連れて行きたくても無理なのです。迷いの森には入れないと思います。」



「何故ハナ様にわかるのですか?」



アルク様の質問には答えなかった。



でも私はアルク様の目をしっかり見て目線をそらさなかった。




アルク様はその場に片膝をついて




頭を垂れた。



















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