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愛宕山編 下 ~回り道、横道、迷い道~

 しばらく進むと小さなトンネルが見えてくる。


 「あのトンネルを抜けると、清滝の登山口までもう少しだ。中は狭いし暗いし車も通る。一列になって慎重に通ろう。」

「ちょっと、待って…あそこ、通るの?」

「そうだ。迂回すると時間かかるからな。気を付けろよー。結構事故があるんだ。噂だが、あの中で死んだ人の霊が…」

「シンジさん!それ、言っちゃダメ!!」


 突然、高松君が叫ぶ。なんで?すると楓が俺の袖口をつかんだ。


「何かあるの?怪談話的なやつ…」

「ああ…まあ、心配は、いらん皆通ってるからな。」

「やめよ!迂回路あるなら、そっちにしようよ!」

「楓、こういう話、苦手なんですよ」


 ふーん、そうなんだ。この時、俺は多分最低な笑顔をしていただろう。


「よし、じゃあさっさと通っちまおう。」


 俺は構わずトンネルに向かう。楓の意外な弱点…。これを使えば今度の登山の行先を富士山から変えてやれそうだけど…。


「鬼か!?お願いだから、お弁当少し上げるから」

「どーしよっかなー。迂回路しんどいんだよなー。小さいけど山を越える感じなんだよなー」

「シンジさん、なんか怒ってません?」


 なぜ、怒ってるか?さっきの自分達の言ったことをもう一度反芻しやがれ。しかし一回り干支が違うガキどもに俺は何でマジに怒ってるんだろう?虚しい。

 とはいえ、トンネルが危ないのもまた事実。渋々折れたふうにして、う回路である峠を越える道を俺達は進む。

 清流の際にある清滝という地に登山口はある。紅葉の木が多く、シーズンにはそれはそれは美しい光景が広がる。今は初夏なので紅葉の木はどれも青々としている。俺、この緑の紅葉の木も結構好きなんだよな。


× × ×


 さっきも言ったけど、愛宕山は山全体が山上にある愛宕神社の境内、全国にある愛宕神社の総本山である。神聖な場所に付きゴミを捨てる事は勿論、火気も厳禁だ。(愛宕さまは防火の神様でもある。)そんなわけで、登山者の為の山…ではないので、展望は地味である。が、落ち着いた風情のある登山道が俺は好きだ。家の墓が近くにあるせいか、登山を止めていた間も結構ちょくちょく登っていた。必ず愛宕神社でお参りをして帰る。

 そういえば、この山…、神社の境内ってわけかどうかわからないが、どうも不思議な雰囲気に満ちている。以前、登った時のことだ。参道の坂道を登っていると上から一人の若い女性が降りてきた。「こんにちわ」と型どおりの挨拶をして通り過ぎる。よく見ると女性が背中に背負っていたのは、ザックではなく、赤ん坊だった。確か、3歳までに子供をお参りさせると、その子は一生火事に合わないってご利益があるとかなんとか…だから赤ん坊を背負って登山して参拝する客はいっぱいいる。その程度のすれ違いだったのだが…。少し登ると、何か毛糸の編み物のようなものが山道に落ちていた。拾ってみると、赤ん坊がかぶるくらいの大きさの毛糸の帽子だった。考えてみれば、さっきすれ違った女性が背負ってた赤ん坊、頭に何も被ってなかった。あ、じゃあ、この帽子あの赤ん坊のものか?何も根拠は無かったが、ただの親切心から、俺は走って坂道を下り返し、その女性に追い付いた。「この帽子赤ちゃんのじゃないですか?」女性はこちらをみる「赤ちゃん?なんのことですか?」女性は俺に言った。女性は間違いなくさっきすれ違った人なんだけど、よく見ると彼女は背中になにも背負ってなかった…。見間違いだったのか?その時、女性は、言った「あら、その帽子、あなたが今背負ってる赤ちゃんのじゃないの?」俺は、それを聞いて何を言ってんだ?この人…と、自分の背中を見ると…


 「いやあああ!!!!」


 と、ここまで話すと楓が大きな声を上げた。俺達3人はあの後、結局迂回して清滝に降りた。今は登山口を通り過ぎて、既に愛宕山の登山道を登り始めている。


 「今、何でその話したの?ねえ、なんで?途中から明らかにわざと怪談にしたよね!めちゃくちゃ怖いんだけど」


 以上、なんか裕美の話うんぬんで、気まずい雰囲気になった、俺の姑息かつ卑劣な仕返しでした。


「ホント、性格わるいなあ…シンジさん。」


 やかましいわ。高松は少し呆れ気味に笑った。


「ちなみに、今の話って…」

「ああ、全部嘘だよ。適当に思いつくまま喋った。」

「へえ、凄いな。こういう話作る才能あるんじゃないですか?」

「そんな大したものじゃない。だいたい、おかしいだろ?俺もザック背負ってるのに赤ん坊、どこにひっつくんだよ。道に毛糸の帽子が落ちてたからって今すれ違った赤ん坊のものかどうかなんてわからない。赤ん坊だし、背中にいても別に怖くは無いし」


楓は怒りに満ちた目で俺を睨む。

俺達はさらに進み、登山道の途中の東屋で一休みに入る。


「さっき、お墓に備えたお菓子…あそこ、烏が来るから置いといちゃいけないんだ。持って帰って来たから、食べてくれ」


と、俺は2人にコンビニで買った和菓子を勧める。自分は大福を食べ始めた。楓はまだ憮然としている。どら焼きを受け取ったが、じっとこちらを睨む。


「気にするな。墓参りするって言ったら、金はジジイが出してくれたんだ。」


 それを聞くとようやく、どら焼きを食べ始めた。明らかに未だ怒ってるな。この人。実はジジイに帰りにどこかでこの二人に飯をおごってやれと、少し金を貰ってる。墓参りの礼だそうだ。でも、きっと登山の後、2人で遊びたいだろうし、何より上司から飲みに誘われることの嫌さはこのブラック会社員の俺が一番よく知っている。自分のせいだが、今の雰囲気的に誘えんしなあ…。

 さて、休憩は終わらせ先に行くかと2人を促すと…


「この人と登りたくありません」


 と、楓。おい…。結局、楓の機嫌が直らず、高松君が後で連れて行くから先に行って欲しいって事になった。あかん…少しやり過ぎたか…。俺は一人、山道を進む事になった。


× × × 


 静かな参道を進む…。なんて事はない。元々ソロ登山ナーな俺(登山ナーって何?)。1人では歩くのは慣れている。まあ、どうやって楓に謝ろうかで頭が一杯だった事はあの2人には秘密だが。

序盤から急な坂道が続くこの山だが、3、40分登ると道が少しなだらかになり木の隙間から京都の街並みが見える。今日もいい天気だ。

 さらに少し登ると「水尾の別れ」なる分岐点を通る。水尾は柚が有名で秋口に来ると登山口で柚を売ってたりする。事は分岐の少し上で起きた。道を歩いていると急に人気が無くなった。誰も見えなくなった山道を一人歩いていると、坂の上から若い女性が降りてくるのが見えた。「こんにちわ」と型どおりのあいさつをすると、向うも明るく「こんにちわ」と返してくれた。爽やかな印象な娘だな…と思って顔を見てふと気づく…、この娘は背中に赤ん坊をしょっていた。ああ、子供を連れてお参りに来たママさんだったのかと、思った。その場はそれで終わり、さらに登ると…、坂の上の方に布の固まりのような物が見える。見ると、赤ん坊用の小さな帽子だ…そういえば、さっきの娘が背負ってた赤ちゃん…頭に何も被って無かった…おい、ちょっと待て、どっかで聞いた話になって来たぞ?でも、まあこれがあの赤ん坊の物であるなんて証拠は何もない。こういうのは、どっか木の枝にでもひっかけておいておいてやるのが普通…と、俺はその帽子を拾い上げると…、その帽子は少し生暖かかった。赤ん坊は体温が高いっていうがこれは落としたばっかりだろう…やっぱりあの赤ん坊の物だ。

 あれ?ますます聞いた話じゃね?と思い、俺は来た道を振り返る。すると…



いない…



 ずっと長いまっすぐな坂道だった。すれ違った時間を考えるとまだ見えてるはず…なんで?自分でさっきでっち上げたいい加減な怪談モドキの話を思い出し若干だが背筋に寒さを覚える。が…。


 あ…。

 俺は思い当たるフシがあった。この場所は…、俺は軽く走って坂道を下り返す。やっぱり…。

 登山道からは見えにくくなっているが、道の横に木が積み上げられていて柵になっている。横に入る別の道があるのだ。あのママさんは、こっちに行ったんだ…ここは…。久々に行ってみるかと俺はその柵の横を通って横道に入る。


 愛宕山には昔スキー場とかあって観光地として開発されていた過去があり、その時ケーブルカーも走っていたのだ。結局スキー場も無くなりケーブルも廃線となったのだが、当時の線路と頂上側の駅舎が廃墟となって残っている。それがこの道だ。ケーブルカーの駅からこの登山道までつながっているのだ。こういう、廃墟を訪れるマニアには隠れた人気スポットになっている。俺もこっそり何度か来た事がある。しかし、廃線の駅に子供を連れて行ってどうする気だろうか?特に立ち入り禁止の看板は出ていないが正規の登山道からは外れているし、すべては自己責任…のはずだ。建物自体も古くなって完全に廃墟だから入っちたら危ない。なんか、見ちゃいけないものを見てしまうのでは?的な怖さがふと頭をよぎる。


 道自体は特に荒れてはいない(ところどころに倒木はある)。むしろ不気味なほど無音で静か。この不気味さが、さっき言った廃墟マニアには人気なのだろう。少し進むと、程なくこんな登山道から外れた場所にあるとは思えない広場が広がっている…。そして…廃墟となった駅舎が現れる。一応、ケーブル廃線駅の簡単な説明が書かれた案内板は立っている。例のママさんは建物の中に入ったのだろうか?


「あの…」


突然、背後から声を掛けられて、ドキ!!と心音が響く。びっくりした…死ぬかと思ったはマジに。俺は勤めて冷静を装い振り向くと、案の定、さっきの母親だ。


「さっき登山道ですれ違いましたよね?」


彼女は怪訝そうに俺を見る。


「あ、いや、違うんだ。登山道でこれを拾って…」


何が違うんだろう?相変わらずのコミュ障っぷり。俺は手に持ってた帽子を彼女に見せた。

彼女は背中を器用に振り返り(ちゃんとお子さんは背中にいました)「ああ!」と声を上げた。わざわざすみませんと、彼女は帽子を受け取った。


× × ×


 俺と彼女は、駅舎の前の木の椅子(と、言っても丸太を横たえてるだけだが)に座った。聞くと彼女は学生の頃、山岳部に入っており、日本アルプスはもちろん、世界中の高山に登ってきたらしい。彼女の登山歴の中でヒマラヤの中にあるという名前の聞いた事もない山の名が出た時、あ、もう限りなくプロ寄りの人なんだと思った。


「おかげさまで、この子を授かって、しばらく登山は出来ないし、危ない高い山の登山はもう止めようって思ったんです。この子が大きくなるまでは。」


 彼女の実家はこの近くにあり、この山は子供の時から遊びまわっていたまさに庭みたいな場所らしい。だから、子供を連れたまま登山道を外れるなんて無茶が出来たわけだ。やっぱ素人はマネしちゃいけない。


「本当はこんな所にも来ないつもりだったんですけど、やっぱりこの山に来たら、どうしても足がこっちに向いちゃって…。で、今度こそこれが危ない登山、最後にしようって思って来てみたわけです。主人には内緒です」


 彼女は照れ臭そうに笑う。


「これから、子供の為に頑張らないとダメですね。」

「はい。…じゃ、私はこれで」


 彼女は立ち上がり、登山道の方へ歩き出した。


「登山を止めるの…つらくないですか?」


 何でこんな事を聞こうかと思ったか、今でも分からないが、思わず彼女に俺は聞いた。


「いいえ。この子が元気に育ってくれればそれ以上の喜びはありません」


 そう言ってほほ笑んだ彼女の笑顔は、自信に満ちて凛として…とてもきれいな大人の女性だと思った。


× × ×


 しばらくして俺も正規の登山道へ戻り、再び上の愛宕神社を目指す。

 子供か…、ある程度大きくなったら簡単な山に一緒に登山したりするのだろうか?それはそれで楽しいだろうな。子供の時、俺も祖父にこの愛宕山は勿論、いろんな山に連れて行ってもらった。やっぱり楽しかったよな。子供の時に登山を教えて貰ってたおかげでこうして、今、なんとか趣味っぽいものを持ち、仲間もできた。その事はジジイに感謝しないと。

 しかし、この歳まで独身の俺…今から子供が出来たとして、孫…が生まれてその子が登山が出来る歳になるまで…、登山を続けていられるだろうか?年齢的にかなりキツくなるだろう。そんな事をふと思う。人生適当に考えてずっと一人できた俺、そう考えると知らず知らずのうちにいくつもの幸せを、落としてきてしまってるんだと、改めて実感する。そう、登山道に残されたあの帽子みたいに。

 俺はあの母親と子供が、人生でもそんな落とし物をしないでおいて欲しいと願いつつ…。今日帰ったら裕美にもう一度連絡してみようと思った。今まで落としても見なかったフリをしてきた…。ずっと一人でいいってそう思ってきた。そんな人生の落とし物。可能なら拾いに戻ってみよう。…まだその温もりが残っているうちに。


× × ×


「どこ行ってたんですかー!心配したじゃないですかー!」


 愛宕神社の山門の辺りで俺は、楓と慎吾君に追い付いた。どうやら、ケーブル駅に寄っている間に追い越されていたらしい。なんか、心配そうで泣きそうな楓の声に俺は驚く。俺は簡単にケーブル駅に寄っていたあらましを説明した。


「楓がねー。大変だったんですよ。あんな、怪談話するから、霊だか妖怪だかに呪われてどこかに連れていかれたんだって、警察に行こうとまで言い出して、なんで妖怪に連れていかれて警察に…あいた!」


 楓が余計な事いうなと、慎吾君の尻を思いっきり蹴り上げた。ケーブル駅は携帯電波も届かないのだ。


「悪かったよ。できれば、機嫌を直してまた一緒に登山をしてほしい。色々相談乗って欲し事もあるし」


 可能な限り神妙に言った俺に楓は「お、おう」と、気味が悪そうにしながらもうなづいてくれた。

 そして、俺達は目的地の愛宕神社にたどりつく。


「嘘つき!神社についてもまだまだ登り階段ばっかりじゃないですか!」

「いや、階段が終わりなんて一言も言ってないだろ?」


 グチをつぶやきぜえぜえ息をきらす彼女をおいて俺は参道の階段を登っていく。

 そして、ようやく、階段の一番上の本堂に到着。3人でお参りをする。楓だけ、何か少しお祈りしてる時間が長いのが気になった。その後、歴史ファンの高松君の提案で、この後3人でおみくじを引く事になった。明智光秀が本能寺の前に引いた由緒正しきおみくじ…なのかな?これ。さて、その結果は…。


〇エピローグ


「あー疲れたーでも、やっぱ登山はいいよね。富士山も楽しみ」

「ははは」


 無邪気に言う楓に慎吾君は苦笑いしている。山を降り俺たちは清滝のバス停で帰りのバスを待っていた。帰りはバスで阪急まで一直線でいいだろう。秋にはこの清滝そして嵯峨野全体が紅葉でそれは美しくなるというと、秋にまた3人で来ようと楓は言った。人が多くて、逆に地獄だぞー。秋の嵯峨野はよ。ま、富士山行ったら行きたくなくなるかもな。


「そういば、楓、神社でお参りする時、随分熱心に拝んでたけど、何をお願いしてたの?」


 慎吾君が言った言葉に、楓はちらっとこちらをみる。


「私がいい所に就職できますようにでしょ、慎吾君が役者として大成しますようにでしょ、慎吾君と私が幸せな結婚が出来ますように、あと、富士山に登った時の天気が晴れますように」


 いくつ願ってるんだよ…。楓は最後にちらっとこっちをみた


「あと…一応、裕美さんとうまく行くように願っときました」


 若干余計なお世話感はぬぐえないが、今はとても感謝したい。


「あ、そうだ、まさかこのまま帰る気じゃないでしょうね?どっか、ご飯くらい行くでしょ?」


 あ…。楓の提案にはっとする。そういえば、こいつらを飯に誘うのがジジイとの約束だった。どう切り出そうかずっと悩んでたんだった…。


「あんまいい店知らんのだが…、梅田の地下に安くて美味い串カツ屋があるんだ。立ち食いカウンターの店だが、大き目のテーブル席もあるから、そこで良ければ…」

「串カツ!今めっちゃ食べたい。登山って死ぬほどお腹すきますよね!ビールとかで流し込んだら絶対ヤバイ!ナイス提案!ちゃんと店知ってるじゃないですか。さすがまがいなりにも、社会人。絶対チェーンの居酒屋くらいが関の山だって思ってました。いや、それでも全然いいんですけど」


 いいんかい。空気の読まない、人の心にずかずか土足で踏み込んでくる苦手な娘…と、思っているが、彼女なりに仲間の人生を気にしてチームの空気を作ってくれている…のかもしれない。そんなことを俺はふと思った。


「あ、ちなみにシンジさんは、お参りで何願ったんですか?」


 慎吾君が俺に聞く。


「ん?ああ…」


 実は、俺も裕美との事を…だったのだが、照れ隠しに嘘をつく。


「君たちが元気な子供を授かりますようにと…」

「うわ、セクハラ」


 と、食い気味に、そしてドン引きして楓に言われ、結構ガチで傷つく。え?今のセクハラ…なのか…。



 ごめんなさい。



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