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4話 お人好し

少し文章が長く書けた気がします。

内容は薄っぺらい気がしますが......。

ですがまだ言い訳できる、、、

※私はまだまだ初心者です。

 (座りませんか?ってなんだよ!)

 (ここも何処か分からないし目の前の女の子すげぇ綺麗だし、ドレス着てるし……)


 (もしどっかのお姫様とかだったらどうすんだよ!絶対捕まるだろ!)

 (無断で侵入して、下手すれば死刑じゃないのか?勘弁してくれよ、若くして死ぬとか絶対いやだぞ!)


 (それよりこの沈黙いつまで続くんだ!?凄く辛いんだが!やっぱり俺から話しかけた方がいいのか?)


 現在、テツヤの脳内は自身が放った言葉への後悔やら何やらでで絶賛騒がしかった。


 更には互いに動かずただただ見つめ合うという今のテツヤには辛い状況が長らく続いていた。


 だがそんな苦しい状態は一つの小さく、透き通った声によって破られた。


 「〝真誠しんせい〟」


 少女はそう呟くと少しずつ歩み寄り、テツヤとテーブルをはさんで向かいの椅子にちょこんと座った。

 それに合わせてテツヤも少女の方へ体を向けた。


 「名前を尋ねる時は、まずは……自分から、ですよね?」

 テツヤの目を見つめそう言いうと一息ついた後、続けて言った。


 「私は……エインといいます。貴方のお名前、伺ってもよろしいですか?」


 テツヤは彼女──エインの瞳に、距離が縮まった事により一層際立つ彼女の可憐な姿に釘付けになっていた。だが彼女の言葉で我に返った。


 「あっ……えっと、徹也。音凪徹也です」

 「そんなに硬くならなくてもいいですよ。オトナギ……テツヤ、珍しい名前ですね。えぇと、呼び方は……」

 「テツヤで大丈夫……です」

 「ちなみに、おいくつですか?」

 「今、17です」

 「私と同い歳なんですね!それなら尚更ですよ。もっと楽にしてお話ししましょう!その方がお互いきっと良いですよ!」


 エインはニコニコしながら何処か嬉しそうにそう言ったが、テツヤはそうはいかなかった。

 何故ならテツヤはこの部屋や彼女の姿からある事を確信していた。


 (この部屋、彼女の服装そして言葉遣い。場所は分からないけど、イメージ通りなら彼女は相当お高い身分だろうな)

 (そんな彼女を前に楽にして?部屋にいる時点でアウトな筈なのにそんな事出来るわけがない!)


 「そういえばテツヤがここへやって来た理由は何なのですか?」

 「えー、と。特に理由は無いのですが……何というか、来てしまっただけというか」

 「……?では、テツヤはどうやってこの部屋まで?」

 「……よく分からないんです」

 「え?」

 「ここへ来る前にちょっと倒れちゃって、目が覚めたらいつの間にかここにいただけなんです」

 「そんな事……有り得ない」


テツヤ自身、正直に語ったこの言葉を──突如現れた不審な人物である自身の言葉を信用されない事は分かっていた。

 だがやはり信じて貰えない事が辛いのか少し俯いた。


「ですが……。有り得ない、と完全に言い切るのも難しいですね」

 「えっ?」

 テツヤはその言葉を聞き、驚きを隠せない様子でエインを見つめた。


 「うーん。私の知識だけではどうにも……。ましてやこの世界ですし、それに彼の言葉が何よりも証拠……」

 エインはブツブツと何かを一人、考え始めた。


 (何を、言ってるんだ?俺の言葉が何よりも証拠……?お人好しにも程があるんじゃないか?)

 (それにこの世界ってどういう事だ?どんな世界なんだ?よく分からない。……というか、今俺に見えてるコレ・・は何も関係ないのか?)


 「あの、すいません。それより、ちょっと聞きたい事があるんですけど……」

 「はっ!はい!何ですか?」

 一人の世界へと入りかけていたエインは体をビクッと跳ねさせた。


 「頭上の……この変な文字が書かれてる円みたいなやつ?……は関係ないんですか?」


 「えっ!?」

 「え?」


 テツヤの言葉にエインが驚愕した。

 「テッテツヤ!?見えてるんですか?」

 「はい、バッチリ。結構余裕で……」

 「貴方は、一体……?」


 次の瞬間──先程エインが入ってきた扉が力強く開かれた。

 そして重たそうな甲冑を身にまとった者や、黒色の生地に赤、金色の装飾がされた外套を着ている者達がざっと二十名程現れた。

 どちらとも腰に似たような装飾のされている剣を収めていた。


 ──すると外套を羽織った一人の、白髪の男が口を開いた。

 「エイン様!失礼致します!このお部屋から正体不明な魔力の感知をしたと報告がありました!……奴か!捕らえろ!決して逃がすな!」

 「ぐっ!」


 白髪の男はエインの安全確認の後、テツヤへ鋭い眼光を向けると他の者達へ命令し、テツヤは膝をつく形で取り押さえられ、手には枷の様なものを付けられた。


 「クレイ!彼は……テツヤは私の友人です!手荒な真似は私が許しません!」

 「友人、ですか?エイン様の命を狙い忍び込んだかも知れないこの者が……ですか?」

 「全て視ました。何も問題はありません。枷を外しなさい」

 「そうでございましたか……。失礼を致しました」


 クレイと呼ばれる人物は、何やらエインと意思疎通をすると、テツヤの手枷を外させ、拘束を解かせた。


 「テツヤ……と言うのか?ついて来い。エイン様に助けられた命だ、無駄にはするな」

 テツヤはクレイと視線を合わさずに、ただ黙って頷いた。


 「エイン様もご同行お願い致します」

 「分かりました。テツヤ、安心してください。私がいる限りあなたに危害は加えさせませんから」


 (本当に大丈夫か?周りの騎士っぽい人達もの凄い睨んでるんだけど……。ていうかなんでエインはここまで俺に親切にしてくれるんだ?よく分からない)

 (まぁ、とりあえずこいつらには従っておくのが賢明か。ここが何処なのかもよく分からないしな……)


 「これから謁見の間へ向かう。陛下が中でテツヤ……お前をお待ちになっている。お前の処罰は陛下がお決めになる、言葉は慎重に選べ」


 (陛下……国王か、ということはここはどこかの城の中……。それにエイン──彼女は国王の娘か何かしらなんだろうな。となってくると俺にかかる罪も重くなる確率が上がるか……)

 (まぁ、そこは情けないがエインを頼りにして……気にかかっているのは彼女の言葉かな。全て視たとはどういうことだ?その事を踏まえて国王から色々と聞ければいいが。)


 「では、行くぞ」

 テツヤはクレイや他の者達にに連れられ部屋を後にし、煌びやかな廊下を謁見の間へと向かって少しずつ進んでいった。


まだはじめたばかりではありますが、投稿間隔が大幅に開いてしまうかもしれません。

まぁその時は、

「おっ!更新してんじゃん。しょうがねぇ、読んでやるか」的な気持ちで読んでやって下さいね。

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