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絵描きさんのぶらり旅  作者: 弓瑠斗
異世界下見編
6/16

この世界の定理

物凄い、説明回です……

続けてこんなんで申し訳ありません……


それからしばらくこの世界のことについて教えてもらった。

簡単にまとめると、この世界には3つの大陸とたくさんの種族が存在するそうだ。


人間族が納めるリリアーナ大陸。

今ハルキがいる大陸で、人間は種族の中で1番多く存在し、他の大陸よりも技術を発展させてきた。


また、魔人ほどではないが人間は魔法を使いこなせる。中には、魔人よりも魔法を使いこなせる者もいるそうだが、それは少数だそうだ。

ダランベール家の人々は人間族で、一応見た目ではハルキもそこに分類される。


獣人族が納めるファルス大陸。

獣人は、人間ほどではないがそれなりに多く存在する。

獣人とひとくくりにされてはいる。が、他の種族とは違い多くの分類ができるらしいのだが、そこら辺は難しそうだったので聞かなかった。

獣人は魔法を使えない代わりに、自分の体に宿した獣の力を使いこなせるそうだ。


魔人族が納めるヴィアラス大陸。

魔人が大陸を納める種族の中で1番数が少ないそうなのだが、それでも大陸を納められているのは、1人1人が魔法の威力が桁違いだからだそうだ。

1番弱い者でも、人間が2人いてやっと倒せるほどの力を秘めているという。

今は大きな争い、例えば戦争は起こっていないからいいが、もし争うとするなら、勝てるとしても厳しい戦いになるのだろう。


大陸を納める種族同士は大陸争いを行っており、現在は非常に殺伐としており、他の大陸に行くとそれなりに危険な状態なのだそうだ。


また、誰も入れないような森の奥には森人族、誰もたどり着けない空の彼方の空島には竜族、空間を歪めた先にある楽園には妖精族が住んでいるという話だが、真偽は分かっていないという。

これらのよく分かっていない種族は基本的に大陸争いに関しては無干渉だ。


それらの種族はお互いに監視し合いながら世界の秩序を保っている。

あとは地球とは細々としたところが違う。

あえて言うところといえば、奴隷制度があるところだろうが、あまり好ましい話ではなかったとだけ言っておこう。

ついでに言うと、異世界人は全くいないわけではなく、勇者として召喚されることもあるという。

異世界人は基本的に物凄い力を秘めているため、世界では優遇されたり、奪い合いになったりするという。

これは、あまり嬉しくはなかった。


「と、こんなところだろうな。他に質問はあるか?」

「いえ、ありがとうございました」

「うむ、それは良かった。………おっと、最後に魔法とステータスについての説明だったな。説明続きになるが平気か?」

「はい、問題ありません」

そう気遣われたが、特に疲れてはいなかったのですぐに答えた。


そのあと、まずは魔法についての説明を受けた。

魔法は主に人間と魔人が使いこなせるもので、この世界にはあって当たり前の技術なのだそうだ。


魔法は自身の技量ももちろんだが、魔力の量によって威力が左右する。

平均で言うなら多い順で魔人族、人間族、獣人族という流れが一般的である。


魔法には属性があり、人によって使える適正属性やその数は変わってくるそうだ。

5大属性は火、水、風、土、雷があり、火、水、風、土が一番適正者が多く、雷が5大属性のなかで一番適正者が少ない。

また、光と闇が他にあるのだが、この2つは適正者が非常に少なく、一般的な魔法ではないのだとか。


魔法の才能は生まれたときに決まり、才能があまりない人は全く使えなかったり、弱い威力の魔法しか使えなかったりする。逆に、賢者と呼ばれる者は全属性を使いこなし、魔力量が人間の10人分ほどある凄腕もいるのだという。

一般的に見ると1000が人間の平均魔力らしい。


また、少数だが、固有魔法というその者だけが使える魔法を使いこなせる者がいるらしい。

ソフィアは『鑑定眼』という固有魔法を使えるため、ステータスが見えるのだそうだ。さすがに固有魔法は分からないようだが。

固有魔法は有能な分、使いこなしにくい物が多いという話も聞いた。


ステータスは名前や魔力量、魔法の適正属性、称号がまとめられている表だ。

称号は最初から持っていたり、自分の後の行動によって得ることができる物だそうだ。

称号によっては自分に影響が出るそうだが、それは体力が上がったりと恩恵の面が多いという。


ステータスカードは自分で見るため、他人に見せるためにそれを視覚化できるため、身分証明として用いられている。

だが、名前以外は自分の任意で隠せるため、情報流出という大惨事にはならないようだ。


「実際にハルキの物を作った方が早いな。ソフィア、ステータスカードを」

「かしこまりました。ハルキ様、こちらのステータスカードをどうぞ。血を1滴垂らすとハルキ様のステータスが表示されます」


そう言って渡されたのは銀色の何も書かれていないカードと、鞘に納められた小さな短剣だった。


「ハルキ様以外が触れてもハルキ様の許可がなければステータスは表示されないのでご安心を。それと、これは無くすと身分を証明できなくなりますので、お気をつけください」

そんなことを言われて若干肝を冷やしながらも、ハルキは短剣で指先を少し切ると、血を1滴カードに垂らした。


すると、カードは淡い光を放ちだした。

しばらくすると、じわじわとカードに文字が浮かび出した。


文字はなぜかきちんと読めた。

今更だが言葉が通じているのだから当たり前なのかもしれないが。


そんなことを思いながら、ハルキは自分のステータスカードに目を通した。



名前:ハルキ・アズマヤ


魔力量:80000


適正属性:雷


固有魔法:『絵画の具現』


称号:『異世界からの来訪者』『最速の絵師』

『虚無の心』



またしばらく忙しくなるので、投稿が遅れる可能性があります。

たびたび申し訳ありません。

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