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魔王の愛娘である私が旅に出ることになった件について

今回は愛娘視点のお話です。

ここは、魔界。他世界にはあると言われる植物や水は無く、マグマと照るように熱い地面があるだけな殺風景な場所。そして、魔物や悪魔が住み着く言わば、地獄である。

それは、魔王の娘である私も例外ではない。いや、娘ではなく「愛娘である。」と、言っておこう。何故なら私は魔王『ヴェルゼ』のたった一人の娘で、とても愛されて育ってきたからだ。


そして、そんな私は父親の頼みで人間界に降り立とうとしている。

父が言うには、人間界というところには、

たくさんの生き物が共存しているところでその中でもずば抜けた知能を持つ『人間』という生き物がいるらしい。そして、その人間という生き物と私達はよく似ているらしい。主に見た目が。

「…っ」

唐突に青白い光が私の目に飛び込んできたもんだから、声が漏れる。

人間界の資料に目を通してして気付かなかったが別世界への移動ゲートの近くまで来ていたようだ。

残念な事に父親は、私を見送りには来ていないようだった。

そういえば、父親は

「人間界に行ったらお前のパートナーと

なる男がそこで待っているはずだ。」

と、言っていたような気がする。

まぁ、その時は人間界に行く事になったという唐突な宣言に酷く取り乱して、父親の話を聞くどころの問題では無かったのだが。

けれど結局、人間界にあるらしい

「可愛い子には旅をさせよ」

という言葉を使って上手に丸められてしまった。


そんなことを思い出しながら歩いていると、ゲートの真ん前に到着した。

ゆっくりとゲートの中央に歩いていく。

これからの、私の旅に期待を膨らませながら…

失踪はしない。多分、きっと…

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