昼休み
―屋上―
キ~ンコ~ン
カ~ンコ~ン
松野
「これからの学校生活……」
栗原・石神
「…………」
松野
「なんだか楽しくなりそうだね。」
石神
「正気の沙汰じゃない……」
松野
「でも、樫崎(かしざき)教官よりはマシだと思うけど。」
栗原
「樫崎教官よりはっていうのがなぁ……」
石神
「やはり真里子いったくだったわけだが、なにゆえに真里子は我々の担任を拒んだのかが我にはわからぬ……」
栗原
「クラスのやつの話だと、富先生は今回どこのクラスでも担任やってねぇってさ。」
松野
「たしか副担もだよね。」
石神
「ふんっ……二人に言われんでもその程度の情報はすでに収集済みだ。だからこその疑問なのだよ。一体、真里子になにがあったのか!」
栗原
「てか、そのまえにその呼び捨てなんとかならねぇか?」
石神
「僕の女を呼び捨てにしてなにが悪い。」
栗原
「誰がお前の女だ。誰が。」
石神
「真里子に決まっているだろ。常識的に考えても明白なことだぞ?」
栗原
「お前、洒落にならないほど気持ちわりぃよ……」
愛川
「たしかにねぇ……気持ち悪いわ。」
石神
「…………」
愛川
「あとさ、その富先生ってなんの科目担当してんの?」
石神
「ぎょわあああああああああああああっ!!?」
愛川
「2回もうざい……つーか耳元で叫ぶな。もし鼓膜破れたらアンタの貞操もらうからな。」
石神
「すいません!ごめんなさい!許してください!」
愛川
「嫌なのかよぉ。」
石神
「嫌ですよ。だって、母ちゃんに奪われるようなもんですよ。先生に奪われたら。」
愛川
「アンタの母ちゃんいくつ?」
石神
「30で僕を生んでるんで、今は45です。」
愛川
「ハハハハ、アタシと一回り以上も離れてるじゃん。ぶっ殺しちゃうぞ☆」
石神
「目が笑ってないのですが……あれ?僕死んじゃうの?バットエンド?ロリハーレムは?あれ~?」
栗原
「で、先生はなにしに来たんだよ。」
愛川
「あ~なんだっけ?」
栗原
「知らねぇよ……」
愛川
「ん~となぁ……ちょっと待てよ……あ~でかかってるんだけど…あ~と、え~と、たしか……そう……あれなんだよなぁ。あれ。え~ほら、そのぉ……なんだっけ?」
栗原
「だから知らねぇって!つか、なんも出かかってねぇじゃねぇかよ!」
愛川
「いや、じつは富真里子の話を聞きに来ただけだけどね。」
栗原
「わかってんじゃん……」