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天狐
『東邑史』に曰く、遠く南海の果て、千山越えまた千山のちに彌なる山あり。
その山の頂に九尾生う妖狐棲まう。
九尾その一尾一尾に九霊宿しこれを随う。
妖しの狐、炎吐き風雨に戯れば、天を駆けまた空に遊ぶ。
妙なる姿なれば人を魅し、麓の人これを畏れ懇ろに祀る。
天より出でし化生なれば、人これを“天狐”と呼ぶ。
(『行空記』「狐人抄」より)
『東邑史』に曰く、遠く南海の果て、千山越えまた千山のちに彌なる山あり。
その山の頂に九尾生う妖狐棲まう。
九尾その一尾一尾に九霊宿しこれを随う。
妖しの狐、炎吐き風雨に戯れば、天を駆けまた空に遊ぶ。
妙なる姿なれば人を魅し、麓の人これを畏れ懇ろに祀る。
天より出でし化生なれば、人これを“天狐”と呼ぶ。
(『行空記』「狐人抄」より)
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