Ch- 8 family
数日後……
今、レイは3歳になっていた。しかしこの3年間、彼は一言も言葉を発しなかった。そのせいでRAXは少し不安を感じていた。彼を見ていると、まるで中に何もないように感じる……ただの空虚だけがそこにあった。
ジェシカとRAXの間には双子が生まれていた。女の子と男の子だ。彼らはまだ生後30日しか経っていない。
RAX:(笑顔で)「ハニー、レイと俺は釣りに行ってくるよ……」
ジェシカ:「わかったわ……でも夕方までには帰ってきて。私、一人でこの子たち二人は大変だから。」
RAX:(ジェシカと二人の赤ちゃんの額にキスして)「わかった……」
——
3年スキップ
——
今、レイは6歳になっていた。それでも彼を見ても、そこには何もないような感覚だけが残っていた。
今では彼は話せるようになっていた。4歳のとき、彼が初めて発した言葉は「父さん」だった。
それを聞いてRAXはとても嬉しかったが、同時に少し悲しくもあった。なぜならRAXは「父さん」ではなく「パパ」と呼んでほしかったからだ。その方がもっと近く感じるからだ。
それでもRAXはとても喜んでいた。長い間沈黙していた息子が、ついに言葉を発したのだから。生後8ヶ月の頃から話すことはできたのに、彼は何も言わなかった。彼には生きる希望も理由もなかった。その瞳を見ても、そこには闇しか見えなかった。
双子は今こう言えるようになっていた:
「パパ」「ママ」
双子の名前はザーラとゼックだ。
ジェシカの膝の上にはリオというもう一人の子どもがいる。
ジェシカは双子を絶対にレイに近づけようとしなかった。
RAX:「ハニー、今日は釣りに行こう。レイとゼックも一緒に連れて行く。」
ジェシカ:「ゼックはまだ3歳よ。小さすぎるわ。連れて行ってどうするの?何かあったらどうするの?」
その瞬間、RAXの目に少しの怒りと悲しみが浮かんだ。
RAX:「ハニー、レイが3歳のときから俺はずっと釣りに連れて行ってた。そのとき君は何も言わなかった。あのときの愛情はどこにあった?でも今、ゼックのことになるとすぐに何か起きるかもしれないと言う……」
RAXはそれ以上何も言わなかった。レイの手を握り、釣りへ向かった。
RAX:(笑顔で)「レイ……」
REY:(彼を見る)「うん。」
RAX:(ポケットからキャンディを取り出して渡す)
REY:「父さん、これは好きじゃない。」
RAXは無理やりキャンディを彼の口に入れた。
RAX:(笑顔で)「ゼックが来ていたら、これをもらっていた。でも来なかったから、その分はチャンスを逃したな。だから俺が代わりに食べるよ。」
そう言ってRAXはもう一つキャンディを取り出し、自分の口に入れた。
REY:「父さん……」
RAX:「ん?」
REY:「すべての親は子供を平等に扱うの?」
RAXはその質問の意味をすぐに理解した。涙が出そうになるのを必死にこらえた。
RAX:「ああ……平等に扱うさ。」
(顔をそむける)
レイは状況を理解し、それ以上何も言わなかった。
REY:「着いたね。」
RAX:「急いで釣り竿を投げよう!」
そう言ってRAXはすぐに2本の釣り竿を投げた。
1本はRAXの手に、もう1本はREYの手に。
RAX:「あの魚、知ってるか?」
レイ:「いいえ。」
RAXは奇妙なものの名前を言い、「これ食べたことあるか?」と聞いた。
レイ:「いいえ。」
RAX:「これはすごく美味しいんだ、レイ。」
REY:「父さん、それ食べたことあるの?」
RAX:「うーん……ああ……いや……」
REY:「じゃあ、どうして美味しいってわかるの?」
RAX:「うーん……ああ……」
(答えられない)
「ほら、あの夕日、すごく綺麗だな。」
こうして2〜3時間、彼らは話しながら楽しい時間を過ごした。
RAX:「今日は大きな魚を5匹も釣ったぞ。早く帰ろう。お母さんが魚フライを作って、みんなで食べよう。」
帰り道——
RAX:「レイ……」
REY:「うん?」
RAX:「魚、重いか?」
(RAXは4匹の魚を持ち、1匹をレイに渡している)
REY:「いいえ。」
RAX:「俺のこと、“父さん”じゃなくて“パパ”って呼んでくれ。」
レイは何も言わなかった。
RAX:「ああ……じゃあ、好きに呼べばいい。」
レイはずっと「父さん」としか呼ばなかった。今まで一度も母親のことも呼んでいない。
ある日一度だけ「母さん」と言ったことがあったが、その言葉を聞いた母の顔にはわずかな嫌悪が浮かんだ。それ以来、彼は父親しか呼ばなくなった。
そんな話をしながら、彼らはついに家へ帰った。
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