第七十六話 呪詛轟々
大通り、リスタルに殴り飛ばされたドゥミゼルは何でもないように起き上がる。
パッパッと服の汚れを払うような仕草の後、首をゴキゴキと鳴らす。
ディセイバーの斬撃。リスタルの拳打。リルスニル三姉妹の連携攻撃。どれもドゥミゼルには傷一つ付けていなかった。
「なるほど。それなりに対策は積んできてるらしいな」
洗礼のかかった攻撃により、呪層をいくらか削られたドゥミゼル。
呪詛の性質を帯びた高密度の魔力層は、解呪の魔術で中和できる。
ここにいる全員、純粋な攻撃力で呪層を突破することはできない。
故に、洗礼や解呪といった特殊な手段を用いてドゥミゼルとの戦いに臨んでいる。
「だが、見飽きた作戦だ。歴史書を開けば山ほど見つかるさ。私に有利を取れると錯覚した執行者共が、惨めったらしく呪い殺された話がな」
魔王軍幹部第四位ドゥミゼル・ディザスティア。
かつての人類は呪術を得手とする彼女に、解呪魔術を携えた執行者で挑み、数え切れないほどの死体を積み上げてきた。
記録上、ドゥミゼル・ディザスティアとは最も教会の信徒を殺した一個体である。
(無傷。……ここからは耐久戦だ。呪層を削り切るまで、ひたすらに攻撃を打ち込み続ける)
ディセイバーは剣を構えつつ、脳内で思考を巡らせる。
隣にはグッと拳を握って、少し離れた位置のドゥミゼルを見据えるリスタルの姿。
さらに左右に開くように、オークェイムとサーチの二者が展開している。
ウィクトが控えているのは、ディセイバー達の遥か後方。民家に隠れるようにして身を潜めている。
他にも教会の信徒が多数控えているが、そのほとんどが非戦闘職。ドゥミゼルの魔力探知を掻い潜るためのチャフ、緊急時の治癒魔術、もしくは解呪魔術要員として待機させているだけだ。
基本的にはこの五名で戦闘を回していくことになる。
――――呪層を削り切るまでの最序盤。……多分、そこが一番苦しい戦いになるだろう。逆に言えば踏ん張りどころだ。呪層さえ突破すれば、自ずと勝機は見えてくる
ディセイバーはレイの言葉を思い出す。
汗ばんだ手で握り直す剣の柄。
先刻、ドゥミゼルに叩き込んだ斬撃。その奇妙な手応えがまだ彼の手には残っていた。
(ナマクラで腐肉を斬りつけているような、気色の悪い手応え。あれが呪層……)
前方、無傷の呪術師は不機嫌そうに首を鳴らしている。
猛禽類を思わせる獰猛な瞳が、ディセイバー達を見据えている。
「この程度の戦力で勝てると思うこと自体が、私への侮辱と知れ」
滲む苛立ちと共に、ドゥミゼルは呪術を起動。
彼女の両手を起点に溢れ出したのは、無数にうねる黒い細腕。
延々と伸びる黒い腕は、遠目にはイソギンチャクのように見えるだろう。近くで見れば、一つ一つが餓死した人間の腕を漆で塗ったような様相を呈するが。
黒腕癌手。
ドゥミゼルが扱う呪術の一つであり、近中距離戦闘における彼女のメインウェポン。
理論上は無限に伸ばせるリーチと攻撃範囲、触れた箇所が抉り取れるまで掴み続ける握力を併せ持つ。
(来た! 攻撃! ものすごい量と手数! でも――――)
ドゥミゼルは純正の魔族。
魔術の発動に魔力を練り上げるためのタイムラグは存在しない。
ノータイムで迫り来る黒腕の群れが、リスタルの眼前に広がった。
(見える! 躱せる!)
黒腕の攻撃範囲から抜け出すように、リスタルが地面を蹴る。
素早い踏み込みで地面を蹴り出し、黒い腕から逃れるリスタル。
小柄な体躯は地上を高スピードで駆け抜け、黒腕の出所であるドゥミゼルへと向かって行く。
鋭く細かいステップでドゥミゼルの懐に潜り込んだリスタルは、疾走の勢いを乗せた拳打を彼女の腹へと打ち込む。
綺麗に突き刺さった拳。
しかし、ドゥミゼルは先刻のように吹っ飛ぶことなく、直立したままリスタルを見下ろしていた。
「何度も殴り飛ばせると思ったか?」
魔族という生き物は、魔力においてあらゆる面で人類の上をゆく。
それは魔術というカテゴリーに限らず、シンプルな魔力による身体強化も同じ。
呪層による防御も加味すれば、リスタルの拳などドゥミゼルにとっては蚊に刺されたも同然。
武器にかかった洗礼によっていくらか呪層は削れても、彼女へのダメージはゼロに等しい。
初手でリスタルがドゥミゼルを殴り飛ばせたのは、彼女の虚を突いたためのラッキーパンチに他ならない。
一気にリスタルの視界が暗く染まる。
それはドゥミゼルが大量に展開した黒腕によって、四方八方を囲まれたという証明。
繭のようにリスタルを囲う黒腕の群れが、彼女を完全に包囲していた。
(ヤバい、死ぬ――――)
黒に染め上げられる全方位。
死を覚悟したリスタルを救ったのは、ウィクトが後方から放った光の矢だった。
飛来した光はリスタルを覆う繭の一部を切り裂き、一時的に脱出路を作る。
真っ暗な世界に差した光明の方へ、リスタルは反射的に跳び込む。
黒い腕の包囲網から抜け出したリスタル。
しかし、逃すまいと唸りを上げた黒腕が、無数にリスタルへと襲いかかる。
リスタルを捕らえるかに見えた黒腕は、横合いから飛び込んできたオークェイムによって切断される。
一時的に黒腕を振り払ったオークェイム。
その行いを無意味と嗤うように、さらに黒腕が大量に溢れ返る。
到底、捌き切るのは不可能に思える量の腕。
後方から掃射されたウィクトの光芒が、再び黒腕の群れを焼き払った。
その隙にオークェイムとリスタルは大きく跳び退き、どうにか黒腕の包囲から抜け出した。
(死ぬかと思った……! 今の一瞬で!)
一瞬の攻防で走った緊張感と悪寒。
その凄まじさのあまり、リスタルの呼吸は荒く速く変化していた。
直後、退いた二人とスイッチするように、ドゥミゼルの背後に飛び出すサーチとディセイバー。
互いに横から振り抜く剣と蹴り。
ディセイバーの剣はドゥミゼルの顔を、サーチの蹴りは脚へと迫る。
「煩わしいな」
耳に、膝に、直撃したはずの一撃。
それは呪層によって受け止められ、ドゥミゼルの姿勢を僅かに揺らすこともない。
ただ、攻撃後の隙だけ晒した二人。
至近距離で溢れ出す黒腕が彼らに迫る。
ディセイバーは咄嗟にサーチの襟を掴み、ドゥミゼルの肩を蹴って跳躍。
二人してドゥミゼルの近くという危険地帯から抜け出したディセイバーとサーチ。
跳躍した彼らの着地を狙いすまして、無数の腕が伸びて来る。
それをギリギリで薙ぎ払ったのは、後方から放たれるウィクトの魔術だった。
「っ! 助かったわ!」
サーチが告げた礼に返答する間も無く、ディセイバーは駆け出していた。
氾濫する無数の黒腕とは裏腹に、ひっそりと路地裏を抜けていく一本の細い腕。
それは後方から魔術を撃ち込み続けるウィクトへと伸びる黒腕だった。
家々の隙間を抜けて、背後からウィクトを捉えそうになった黒い手。
彼の鼻先に触れかけた指先は、間一髪、ディセイバーが切断したことによって崩れ落ちた。
「ハァ、ハァ……」
戦闘時間は一分にも満たない。
それでも、ディセイバーは既にかなりの量の汗を掻いていた。
(一秒も気が抜けない! 一手一手が負けに直結する! 今の一瞬の攻防だけでも、命を落としかねない場面が何度もあった! それなのに、あいつは――――)
少し先、見据える銀髪の女。
両手から無数の黒腕を発する彼女は、悠々と佇むばかりで傷一つ無い。
命懸けの攻防を、一手間違えれば死ぬような綱渡りを、どうにかして超えた先で得られた成果は、呪層をいくらか削れただけ。
ディセイバー達が死をリスクに勝ち取ったのは、あまりに矮小な結果だった。
(あと何回、あと何回これを繰り返せば良い……!? それまで、あいつの呪術に捕まらずに切り抜けるなんて可能なのか!?)
目の前に横たわる理不尽。
明らかにリスクリターンの見合っていない駆け引き。
理不尽なまでに底の見えない強さが、ディセイバーの脳を揺らしていた。
ふとした瞬間に膨れ上がる不安と焦燥。
腹の奥からのし上がってくる絶望に対処する間も無く、再び黒腕が舞い踊る。
しかし、その狙いは五人の挑戦者にあらず。
大量の黒腕は左右に立ち並ぶ家々にぶち当たり、崩し、瓦礫と化したそれらをばら撒く。
合計十八の建築物を瓦礫に変えた黒腕は、それを高所に投げ上げる。
粉砕された家の残骸が、雨のように降り注いだ。
「瓦礫の雨……!?」
ディセイバーの声色に、僅かな絶望が滲んでいたのも無理は無い。
頭上から降り注ぐ瓦礫の雨を躱しつつ、大量の黒腕に対処するには、凄まじい集中を要する。
黒腕癌手だけでも精一杯だった状況で、さらに攻撃に選択肢が増えたのだ。
それは、目も眩むような絶望だ。
「黒腕癌手はバランスの取れた良い術なんだが、やや遅いがネックでね」
圧倒的な強者に対して、策を弄して立ち向かう。
隙を狙い、虚を突き、意識の狭間に攻撃をねじ込む。
ここにいる全員が、そういうつもりでいた。
しかし、思い知る。
圧倒的強者が策を弄さない道理など無いのだと。
「実は私の方が速いんだ」
黒腕の速度に慣れた彼らにとって、ドゥミゼル本人の速度は実際よりも速く感じる。
故に、それは瓦礫に釣られて上を向いた視線を掻い潜り、容易く彼女の下へと辿り着く。
標的となったのはオークェイム。
ドゥミゼルが伸ばした掌が、彼女の顔面に触れかけている。
ドゥミゼルが意図的に仕掛けたペースのアップダウンに誰も反応できず、オークェイムの顔面は爛れ壊される――――
「良い眼だな」
かと思われた直後、リスタルがオークェイムに跳びついていた。
リスタルはオークェイムに抱きついて跳躍し、彼女を右方へと連れ去る。
ただ一人、リスタルの眼だけがドゥミゼルの動きを捉えていた。
しかし、以前として瓦礫は降り注ぐまま。
ドゥミゼルは即座に黒腕を再展開し、四人の前衛を食い殺そうと暴れさせる。
時間は無い。
時間が無い中で、サーチは叫んだ。
「道が欲しい! もう一度だけ!」
詳しく説明する時間は無く、発した言葉もイマイチ正確でない。
しかし、それを聞き届けたディセイバーは応えた。
サーチの前へと躍り出て、迫り来る黒腕と降り注ぐ瓦礫を斬り払う。
彼女に道を。
その一心で振るった剣は、サーチ・リルスニルからドゥミゼル・ディザスティアへの直線上に、一瞬の空隙を作っていた。
「ブレス・オーバーサークル」
サーチ・リルスニルは活性魔術によって自身の肉体を強化するインファイター。
洗礼を肉体そのものに付与し魔術や呪術への抵抗を得るだけでなく、自己を活性化して自然治癒すらも促すことができる。
今彼女が唱えたのは、その極致とも言える魔術。
呼吸を媒介にして自身を過度に強化。
爆発的な生命力を運動能力、魔力出力へと変換し、凄まじいまでの運動性能を誇る。
その分、肉体へのフィードバックも重く、魔術を継続できるのは一分限り。
一分間の超強化である。
(速い! 恐らく、バーンドットよりも……!)
彼女の疾走を間近で見たディセイバーは、そこに稲妻を幻視した。
ドゥミゼルまでの直線を一息に駆け抜けたサーチ。
疾走の勢いを乗せて放った膝蹴りは、彼女の顔面へと突き刺さる。
その一撃を受け、ドゥミゼルの身体がよろめいた。
瞬間、ディセイバーの魔力探知は感じ取った。
ドゥミゼルの表皮を覆う濃密な魔力の層が、僅かに薄まるような感覚を。
(削れてる……! 少しずつでも確実に! あいつの呪層を!)
一分限りの超強化に伴う魔力出力の急上昇。
それはサーチが自分自身にかける洗礼の出力にも直結する。
ディセイバーやリスタルが武器で打ち込む洗礼とは段違いの効率で、ドゥミゼルの呪層が削れていた。
目に見える成果に、四者の心は沸き立つ。
サーチはドゥミゼルに膝蹴りを食らわせた後、鋭い足捌きでUターン。
踵を返して、再度ドゥミゼルへと向かって行く。
(この一分間で力尽きても良い! 呪層だけは削り切る!)
二度目の蹴り。
瓦礫の雨を縫って、ドゥミゼルの胸へと放たれたそれは、再び彼女の呪層を大きく削っていく。
そんな夢を誰もが見ていた。
ドゥミゼルの左手が、サーチの膝を掴んで止めるまでは。
「見飽きたと言っただろう。活性魔術の使い手なんて、こっちは腐るほど見てきた。が、お前のような馬鹿は初めて見たよ。私と出力勝負か? 構わないさ。乗ってやる。ほら、至近距離だ。洗礼でも解呪でも打ち込んでみろ」
蹴りを止められたサーチは、咄嗟に拳でドゥミゼルの顔面を狙う。
その一撃は先程よりも明らかに厚みを増した呪層に防がれた。
サーチはドゥミゼルの首を掴み、接触を通して洗礼を注ごうとする。
しかし、起こった現実は全くの逆。
サーチが纏う洗礼の方が、ドゥミゼルの放つ呪いによって剥がされていく。
「づッ……っぅううううッ!」
サーチの脚を掴んだまま、至近距離から呪詛性の魔力を注ぎ込むドゥミゼル。
湯水のように注ぎ込まれる呪いが、サーチの肉体を蝕んでいく。
過度なまでに全身を覆っていたはずの洗礼が、少しずつ中和されて削れていく。
全身を圧し潰すような圧迫感が、サーチを絶えず苛んでいる。
「ほら、おかわりだ」
ドゥミゼルがサーチの顔面に右手をかざす。
そこにあったのは呪層の圧縮。
呪詛性の魔力を圧縮し、過剰なまでの密度に仕立て上げ、そして放つ。
ただ高密度の魔力をぶつけるだけの力技。
しかし、ドゥミゼル・ディザスティアが行えば、生きとし生ける者全てを等しく殺す呪いの放射となる。
技の名を呪轟。
呪層をドゥミゼル最大の盾とするならば、ドゥミゼル最大の矛とも呼べる攻撃手段である。
「か、ハ…………っ」
至近距離から呪轟を受けたサーチ。
これでもかというほど重ねていた洗礼は完全に剥がれ落ち、一分を待たずして活性魔術による強化は終わりを迎えた。
顔面の半分ほどを赤く爛れさせたサーチが、血を吐いて倒れる。
彼女が倒れるのと、黒腕を斬り払ったディセイバー達がドゥミゼルへと肉薄するのは、ほとんど同時だった。
ディセイバーが顔面に向けて振り抜く剣の一撃。
さらにオークェイムが腹に向けて薙ぎ払う斧の一撃。
重ねて放たれた二つの刃は、呪層に阻まれる。
しかし、一瞬だけドゥミゼルの意識を引きつけた両者と同時に、リスタルが倒れるサーチを抱えて走り抜けた。
走り抜けたリスタルとは異なり、ディセイバーとオークェイムの二人はドゥミゼルの間合いの内側に残される。
「なんだ? お前達も欲しいのか?」
再び、ドゥミゼルが放つ呪轟。
オークェイムはディセイバーを庇うように前に出て、斧での防御を試みた。
さらに後方のウィクトが遠隔で光の盾を展開し、呪轟に対する防壁と為す。
無論、そんな防御は容易く貫通し、呪いの奔流は二人を吹き飛ばす。
激しく地面を転がった両者。
起き上がったディセイバーが目にしたのは、爛れ落ちそうなほどに呪いに蝕まれたオークェイムの右腕だった。
(マズい。執行者のダメージが嵩んでいる。この作戦は執行者の洗礼と解呪ありき。俺とリスタルさんの武器にかけられてる洗礼も、戦いの中で擦り減ってる。本職の執行者と違って、俺達は自分で武器への洗礼を継ぎ足せない。だから、戦闘中も定期的に執行者の三人に洗礼をかけ直してもらわなきゃいけない。執行者の戦線離脱が続けば、俺達は――――)
ディセイバーの脳裏をよぎった敗北の二文字。
呪いは解呪や洗礼によって中和できる。
それは解呪や洗礼が呪いによって中和できることも意味している。
無論、呪層が指向性を持たない魔力層に過ぎないのに対し、ディセイバー達は武器や魔術による指向性を以て洗礼を打ち込める。
そういったアドバンテージを無に帰すほどに、ドゥミゼルの放つ呪詛は強力無比だった。
用意した策、作戦、工夫。
それら全てを上回り、正面からねじ伏せるほどに、凶悪なまでに濃く重い呪い。
「っ、サーチ……」
ふと、オークェイムが妹の名を呼んだ。
斧を持つ手が僅かに震えている。
リスタルはサーチを抱えて、ドゥミゼルから距離を取るようにステップを踏んでいる。
そのまま、待機している信徒に手渡す算段だろう。
しかし、それはリスタルの一時的な戦線離脱を意味する。
ディセイバー、ウィクト、オークェイムの三人のみで、ドゥミゼルを抑えなければならない。
ドゥミゼルが追撃をかけるように、大量の黒腕を展開した。
以前、彼女の身は呪層に守られて無傷のまま。
(勝てるのか? こんなヤツに……)
一方的に嬲られている。
向こうは一切の傷を負わないまま、こちらだけが確実に負傷を重ねている。
着実に敗北へと向かっている感覚が、ディセイバーの心を折りかけた。
否、ディセイバーだけでない。
隣に立っているオークェイム、後方に控えるウィクトでさえ、一秒後の敗北と惨殺を想像していた。
沈んでいく意思と心情。
大通りを重く苦しい沈黙が支配していた。
「お姉ちゃんっ!」
故にこそ、彼女の声は高く響いた。
戦場と化した大通りにまで、駆けて来た少女の声。
姉を呼ぶ末っ子の声が、青空にこだましていた。
「ハルリア……?」
ハルリア・リルスニル。
祈るばかりの無力な少女が、決戦の場に姿を現していた。
呪層と呪轟。どちらも魔王軍幹部時代には使っていなかった技です。術式を通した魔術の方が、魔力効率良いですからね。




