祈りの鶴よ羽ばたけ。
かつて、少女は自分の病状が良くなるように薬の包みで鶴を折った
そして現在
少女の思いは受け継がれている
千羽鶴を折る人々は
願いを込める
それは、時と場合によるけれど
願いと思いは一緒
今日という日に折られる鶴は
一枚の紙から
丁寧に
思いを込めて
折られる
『平和』
どうしてこうもたった二文字のこの言葉が
叶わないのだろう
悲しいけれど
わたしたちは諦めない
鶴を折ろう
たった一羽でもいい
祈りの鶴を折ろう
あなたの思う形で
色で
願いで
不器用でもいい
祈りの鶴を折ろう
この鶴たちが
いつか空を舞う日が
来ることを願って……
お読みくださり、本当にほんとうにありがとうございます。