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グランピングとかどうかな?

 どうやらシリウスの言っていたとおりダイビング希望者がさらに増えようだった……


 翌日にはエルフ達に商会の人や獣人達もダイビングに参加していた………


 今まで娯楽らしいものが無かったからか、やっぱり私には分からないんだけどね……なんで、わざわざ好きこのんで高い所から飛び降りるのかなぁ……




 今ではエキスパートと言えるケットシー達がインストラクターをつとめ講習を担当している。


 傍目には可愛らしさしか無いんだけど、受けてる方々は真面目に聞いている。




 メーアさんも参加するのには驚いたけど、ニクスさんも今ではマニアとも言えるし……これが異世界感覚なのかな?


 そして、やっぱりダイビングにハマってしまったらしい。そのまま館に滞在する事になった、そろそろ宿泊施設の拡張を考えた方がいいかな……




 食堂で食事をしながら、シリウスと隊長さんや副隊長さんに宿泊施設を増やせるか相談してみよう……


 居合わせた、オルデン王子とブルーノ君にも聞いてみる。


 グランピングとかロッジなんて、どうだろうと下手だけど説明用に絵に書いて見せてみた。


「こういう所に泊まるのも楽しそうでいいですね~」

「確かに……皆、宿からも距離があり往復時間がかかりますね」


「ゆくゆくは観光事業にという意向もあるようですしね、小さな規模でも宿泊施設と食堂なんかは完備しておいたほうが良いと思います、商会の方々にも打診していただけたら」


「そうだよね~参加者が増え過ぎてからじゃ混乱しちゃうよ?」


「確かに人が増えれば、それを目当てに良からぬ者も増えるのが道理ですし……

「そうなると駐在員とかも必要ですね」


「一から作っていくのは大変ですが、やりがいもありますね」


「この際、巻き込める人は、どんどん巻き込みましょう!」などと話し込んでいるところへ、斥候のエルさんが緊張した表情でやって来た。




「報告します! 昨夜、国境付近の村が襲われ村人達が隣国に拉致されたそうです」


「それって……私達がお世話になった村?」エルさんは黙って、うなずいた。


 私が飛び出して行きそうになるのを、隊長さんが慌てて止める。




「まず詳しい状況確認をしますので、動かないでください……くれぐれも短慮はお控えください」そういうと急ぎ足で部屋を出て行った。


 シリウスは私の肩に顔を埋めると「村の人達には、いっぱいお世話になったのに……」


「うん、そうだよね……おばさん大丈夫かな?」私はシリウスを抱きしめて頭を撫でてやる。




 それまで項垂れていた、オルデン王子が目を伏せたまま小さな声で「私も……これで失礼致します」そう言うと、ブルーノ君と部屋を後にした。


 私はオルデン王子の後姿を見送りながら、ため息をついた。


「オルデン王子も……辛いよね」

 シリウスも心配そうに頷いている「早く解決するといいね……」




 私はシリウスを撫でながらも、どうにも胸騒ぎがしてならなかった。


「ねえ………やっぱり見に行ってみようか?」シリウスは私の目を覗き込むと微笑んだ。


「「こういう時の異世界勇者だよね!」」同時に言葉が出てしまって少し微笑む。




 私達はまず長老猫に相談に行った。さすがに深刻な事態に私達だけでは、どうこう出来ないと思ったのだ。


 長老猫の元にカイル達ケットシーとニクスさん達に古竜お爺ちゃんも集まり相談する。




「お爺ちゃんなら村まで、ひとっ飛びだよね?」


「上空から、まずは確認してみようよ」


「わしは王の元に確認してこよう」長老猫とケットシーのラークとデューが王都に向かい、私とシリウスにケットシーのカイルとレオンにミミねーさんにココちゃん、ニクスさんとアピスちゃんが古竜お爺ちゃんに乗って村まで行く事にした。




 ルーチェちゃんとミルトは探したが見当たらず、仕方なくメーアさんに隊長さんへの言付けを頼み、館を後にした。





いつも、ありがとうございます。


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