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第71話 協力者?

「前回のクイズの答えは『最新のビデオゲーム機』だ!」

 「面白そうだな、僕も混ぜてよ」


 目の前にいる男子生徒が言う。

 混ぜてよ……?


 「ほら、早くやらなくていいのかい? みんなが来てしまうぞ?」


 確かに……早くやらねぇと……。

 でも……。


 「? 誰だ、お前」


 大雅が俺とその男子生徒の間に入って言う。


 「? 君、本気で言ってる? 僕たち同じクラスだろ?」

 「霧宮(きりみや)くんだよ」


 水麗が答える。


 霧宮……。えっと……そんなやついったっけ……?

 でもこいつ見たことあるから同じクラスだ。


 「は? 知らねぇんだけど」

 「成績一位のやつだ」


 皆嘉が今度は言う。

 『成績一位』か……。


 「さ、早くやろうよ」


 霧宮とかいう男子生徒は廊下に出る。

 俺も慌てて廊下に出る。


 ……? いない……?


 「うわ、確かに結構汚いね」


 上から声。

 俺はロッカーの上を見る。


 あいつがロッカーの上に乗ってる……!

 なんで……、いつ乗った……?


 「康輝、君も手伝ってくれ。他の人はゴミ箱から袋を」

 「あ、ああ……」

 「あ! 俺も上に乗りたい!」


 大雅はホウキとかモップがある大きいロッカーを開ける。

 そして、そこに足をかけて上がる。


 「……我等は袋を用意するぞ」


 美月は教室の中に戻る。

 それに続いて水麗、皆嘉が教室に入る。


 「……なぁ、どうやってホコリなんか集めるんだ?」


 大雅が手についたホコリを落として言う。


 「とりあえず皆嘉が来るまで待つ……。……あ、もう来てるみたいだな」


 ……へ? もういる……?

 大雅ならこんなスピードで袋を用意できるかもしれないけど、皆嘉なら……。

 ……いや、あいつなら行けるかもな。


 「皆嘉、今から僕がホコリを落とすからキャッチしてくれ」

 「わかった」


 いやいや、『わかった』って言ってるけど結構難しいこと言われてるよ?


 それでも霧宮は手でホコリを落とす。


 「君たちも早く落としてくれないかい?」


 あ、はい、すんません。





 「そろそろいいだろ」


 霧宮がそう言い、床に降りる。

 俺と大雅も降りた。


 そこには袋を持った皆嘉がいた。

 中には大量のホコリがある。

 よく入れられたな……ほぼ全部……。


 「じゃあこれからどうするんだい?」


 霧宮がメガネを外して俺に言う。

 なんで外すんだよ……。


 「よし、今から集めたホコリを教室に撒く(ま )。均等に撒けよ?」

 「は? なんで?」

 「いいから、みんなでやるぞ」


 俺は皆嘉から袋をもらい、教室の中に入る。


 「大雅、皆嘉、均等にホコリが行くように風とか送ってくれ」


 俺はそう言い、袋を振り回す。

 中からホコリが出てきて、それが舞う。


 「ちょ! お兄ちゃん!?」

 「大丈夫だ、見てろ」


 大雅と皆嘉は必死にホコリを殴ったり蹴ったりしてる。


 「これまぁまぁ楽しいな!」


 大雅はなぜか喜んでる。

 よし、これであとは待つだけだ。

「このメガネ、意外といいやつなのか? それより康輝がホコリをぶち撒いたのは驚いたな……。ではクイズだ! 『夏休み、康輝たちはサバゲーをしに、都会に行った。そのとき大雅がとあるわた菓子を見て何か言っていた。そのわた菓子の色は?』。我は好きだぞ? この色のわた菓子」

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