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第333話 学園祭二日目 〜1〜

「前回のクイズの答えは『◯』だ!」

 学園祭二日目!

 今日も頑張っていきましょう!


 ――って、言いたいところだけど、俺はそんな元気になれない。

 昨日の疲れが寝ても取れない。


 せっかくひなたさんたちが遊びに来てくれたのに、全然一緒にいれなかったし。

 ゾンビメイクも消すの大変だったんだよ?


 シャワーで顔面当ててもなかなか消えなかったから、『消えろー!』って叫んでたら水麗が急に来たし。

 ……それはおいといて。


 朝礼で前崎先生からの軽い説教があったあと、早速学園祭二日目がスタートしようとしてる。


 説教の内容は、時間は絶対に守れってこと。

 『遅刻とかするやつが一番信頼失うからな』って前崎先生の言葉も、全力でうなずけた。


 それで、今日の俺の仕事はなくなった。

 水麗とか大雅も。


 昨日ずっとやってた人たちはみんな今日はフリーってこと。

 これは嬉しいね。


 だけどなー、今日はひなたさんとか来ないからなー……。

 

 「お兄ちゃん、地下体育館行ってみない?」


 学園祭スタートの放送と同時に水麗が言ってくる。


 「地下体育館にさ、この学校出身のお笑い芸人さんが来るんだ! 行ってみない?」


 お笑い芸人か……。

 確かにそれはちょっと興味あるかも。


 「行く?」

 「ああ、行こっかな?」

 「それじゃ、席取ってるね!」


 水麗はそう言うと同時に俺に背中を見せて走り出した。

 あいつ、元気だな。


 地下体育館でお笑いとかやるのかな?

 お笑い芸人が来たらお笑いするでしょ、多分。


 地下体育館、最後に行ったのが『裏切り鬼ごっこ』のときだからな。

 あのとき以来体育の授業では地上体育館ってところと校庭でしかやってない。


 それより、『裏切り鬼ごっこ』意外と楽しかったんだよな。

 皆嘉に裏切られたのは悔しすぎたけど。


 もしまた機会があっあら、今度は絶対に逃げ切りたいな。


 他のクラスがどんな出し物をしてるか見ながら地下体育館に行くと、中はまぁまぁ混んでた。

 やっぱりみんなも興味あるんだね、お笑い。


 真ん中の席辺りに水麗らしき人が座ってる。

 その一つ隣は空いてるから、俺のために取っておいてくれたのかな?


 俺はそこまで行って、席に座った。


 「ありがと」

 「うん! 大雅たちはもっと前の方に座ってるよ?」


 へー、大雅はもっと前なんだ。

 さがしてみたけど、見つからなかった。


 「お兄ちゃんってお笑い好きだっけ?」

 「まぁ、好きなほうではある。マニアとかじゃないけど」

 「そんなこと言ったら私もマニアじゃないし。一緒に写真とか撮れかな?」

 「あー、もしかしたらできるかもね」


 ちょうど会話が終わったとき、放送が響いた。

 『もうすぐ始まるから席に座っとけ』って放送。


 いやー、楽しみだな。

 お笑い芸人、生で見るのは初めてだと思うからいっぱい楽しも。

「……よし、我の仕事がなくなった! って思えないんだよな……。だって昨日たくさん働いたし。ではクイズだ! 『冬乃の家はなんの店?』。これも久しぶりか……?」

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