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第30話 水麗と初の勉強

「前回のクイズの答えは『一年一組』だ」

あれから数週間経った。


 俺は美月の持っていたポケットナイフが気になり、自分なりに推理していた。

 でも、なかなか結論が出ない。


 新坂と美月は知り合いということは間違いない気がする……

 いや、それ自体が間違えてるかも……


 俺がそんなことを考えながら歩いていると、後ろから誰かが俺に声をかける。


 「康輝、あと少しで期末テストだな」


 これは美月の声だ。

 俺が振り向くと、そこには美月がいた。


 「あ、ああ……そうだな……」

 「? どうした? 元気ないぞ?」

 「あ、いや……」


 『お前のこと考えてた』なんて言えねぇよ……。

 言い訳……言い訳……


 「……期末が近いから水麗と大雅に勉強教えてやらないといけねぇなって……」

 「ああ、そういうことか。確かにあの二人の成績はかなり酷かったからな……お主が頭を抱えるのもわかる」


 ……納得してくれたの……かな……?


 「さ、早速教えねぇとな……じゃ、先帰る」


 俺はそう言って、走る。




 「……何これ?」

 「教科書」

 「なんでコーラが二つあるの?」

 「俺の分とお前の分」

 「……」


 俺はリビングの椅子に座る。

 俺の前にコップに入ったコーラ、それとその向かい側にもう一つコップに入ったコーラがある。


 そしてその隣に教科書とノート、筆記用具がある。

 その前に水麗が立っている。


 「……もしかして、私も勉強する感じ?」

 「当たり前だろ。あの成績のままでいいと思ってるのか?」

 「……」

 「俺も一緒にやるから。わからないところあったら教えてやる」

 「え! 本当!?」


 水麗は俺の言葉を聞いた瞬間、すぐに椅子に座る。

 そして目を輝かせて教科書とノートを開き、シャーペンを持つ。


 ……美月以上に水麗って変わったやつかも……

 まぁ、勉強する気になってくれるならそれでいいんだけど……





 午後七時


 「……水麗……そろそろいいんじゃないか……?」

 「いや、まだまだ!」


 今までずっと水麗は勉強していた。

 しかも、めっちゃ集中していた。


 俺が言うことをちゃんと聞き、それを理解してくれた。


 ……水麗のことだからてっきり『もう疲れたー』とか言うと思っていたんだが……


 「あ、もうご飯つくる時間! ごめんごめん!」


 ここでやっと水麗は席から立つ。

 こいつ、ちゃんと勉強すればめっちゃ頭良くなる気がする……


 問題は大雅だ。

 あいつは本当の喧嘩バカだからな……


 どうやってあいつを勉強させるか……


 美月と新坂のことといい、大雅のことといい……考えることが多い……

 それと、明日全員に注意しなきゃな……


 『なぜ新坂をあんな風にいじめた?』って。

 明日は……昔のこと思い出して暴走するかな……?


 一応、アレを持っていこう……

 芽依ならきっと……抑えてくれるよな……?


 明日は頼むぞ、芽依。

「今回はいつもより少し早く投稿したぞ! 作者もGWを満喫するつもりか……。ではクイズだ! 『我、室井美月が好きなものは?』。 たくさんあるので選択問題にするぞ! ①、生物 ②、料理 ③、星 どれかわかるか? 明日もお昼頃投稿する予定だ!」

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