第298話 牛乳、コーラ一気飲み
「前回のクイズの答えは『私』だ!」
いろいろと種目があって、今度は2年生の種目になった。
種目名は『牛乳、コーラ一気飲み』。
皆嘉と白斗が出るやつだ。
「康輝、お主が出場するのは確か、『笑わせ大会』と『ハンバーガー早食い』だったよな?」
「ああ」
超言い忘れてたけど、俺が出るのは『ハンバーガー早食い』だけじゃない。
一人2種目出なきゃいけないんだよね。
大雅も俺と同じ組み合わせだった気がする。
「お、あれ、皆嘉ではないか?」
アリーナのほうを指差して美月が言う。
確かに皆嘉がいる。
大変だろうな……。
『牛乳、コーラ一気飲み』のルールは、まず最初に牛乳400ミリリットルを一気飲みしたあと200メートルを走って、さらにコーラ500ミリリットルを一気飲みして、そのあと50メートル走る。
それをリレー方式でやる。
そのタイムが短い組が勝ち
これ、絶対高校の体育祭でやるような内容じゃない。
絶対吐く人いるぞ。
美月が放送でルール説明して、もう始まる準備ができた。
さ、皆嘉たちは活躍するかな?
開始の合図と同時に、それぞれの団が一斉に紙パックに入ってる牛乳を飲み始める。
なんかシュールで面白いな。
みんなほぼ同時に飲み終えて、すぐに走った。
その顔を見ると、結構つらそう。
そりゃそうだよな、牛乳400ミリ飲んだ直後に全力で走るんだもんな。
みんな200メートルを走りきって、次はコーラの一気飲みだ。
今度は、500ミリか……。
みんなペットボトルのコーラを飲んでるけど、めちゃくちゃ苦しそう。
炭酸一気飲みだからノドとかかなり痛いだろうな……。
コーラを飲み終えるのもみんなほぼ同時だった。
ただ、走るのめちゃくちゃつらそう。
今にも吐きそうな顔してるもん。
……これなにが面白いんだ?
やっと皆嘉の番になった。
たすきを受け取って、すぐに牛乳を飲み始める。
他の団もそれと同時に飲み始めたけど、飲み終えたのは皆嘉が圧倒的に早い。
他の団はまだ牛乳に苦しんでるのに、皆嘉は走り出した。
? あれ? 皆嘉、あんま苦しくなさそう?
スピードもいつもくらいだし。
だってみんな苦しそうな表情してるのに、皆嘉だけ真顔だもん。
……? 真顔……?
走るときってさ、ちょっと顔マジにならない?
頑張ってるときの顔。
なのに皆嘉は真顔……?
あれ? 吐くの我慢してない?
あの皆嘉でさえ……。
そのあと皆嘉はなんとかコーラも飲みきって、真顔のまま走りきった。
結果、青団が1位。
「すごかったな! 1位ではないか!」
「皆嘉、頑張ってたな」
「それに、白斗もな!」
「……白斗?」
「皆嘉の次に出てたであろう。忘れたのか?」
……ヤベ、皆嘉見たら満足しちゃって、白斗の存在忘れてた。
白斗の走ってるときの顔、見たかったな……。
「我、この競技じゃなくて本当によかったな。ただ、無料で牛乳とコーラを飲めると思えばちょっといいかもな。ではクイズだ! 『康輝の出場する競技は? (現在明かされているもので一つ)』。康輝も頑張れ!」




