第295話 明日が体育祭
「前回のクイズの答えは『体育祭』だ!」
明日だ、ヤバすぎる。
なにが『明日』かって?
体育祭だよ。
俺が『ハンバーガ早食い』とかいう意味わかんない競技に出るやつ。
無駄にめちゃくちゃ練習したし、ハンバーガーの早食い。
最近夕飯ハンバーガーばっかで飽きたよ。
今の時間は午後9時。
あと12時間後にはもう体育祭が始まってる。
明日が地獄で疲れるだろうから、早く寝ようと思うけど寝れない。
今日の夕飯もハンバーガーで、食べすぎた。
水麗は相変わらず部屋に閉じこもってる。
その理由はなんとなくわかるけど。
お腹も苦しいし、ゆっくりするか。
こんな状態じゃ勉強しても頭に入らないからスマホいじろ。
そう思ってスマホを出したと同時に、大雅からメールが来た。
『明日、どっちがいい成績出せるか勝負、負けたらラーメン奢り』
……やめておこう、俺が大雅に勝てるわけない。
去年だったらいい勝負できてたと思うけど、最近は全然運動してないからな。
『いや、俺が負けるからいい』
『じゃ、決まり。審判は皆火にしてもらうな』
……大雅って日本語わかるかな?
俺の『いい』って表現が上手く伝わらなかった?
しかも皆嘉の名前、漢字間違えてるし。
最近ラーメンって1000円くらいするよね?
地味に高いよね。
これで大雅は話が終わったみたいで、もう返事が来ない。
よし、ネットニュースでも見るか。
そう思ったらまた誰かからメールが来る。
前崎先生……?
『悪いけど、明日も放送任せていいか? 担当のやつが休むみたいなんだ』
なんで俺なんだ?
俺まったく違う係だよ?
『なんで俺なんですか?』
『お前の声が好きだからだ!』
え、やめてくださいよ、照れるな。
『俺以外の人のほうがいいと思いますけど、美月とかそういうの上手なはずですし』
『へー、室井、そういうの得意なんだな。なんでだ?』
えーっと、これは言っていいのかな?
美月も最初は、声優になるかどうかは俺にしか相談してなかったみたいだし、一応黙っとくか。
『中学時代、そういうことばっかやってたみたいですよ?』
『まじか』
マジではない……とも言い切れないけど。
『ま、明日室井にも話をしてみる』
『そうしてください。じゃ、おやすみなさい』
『おう、水麗とのイチャイチャ、楽しめよ』
楽しみません、そもそも水麗とイチャイチャしません。
明日、競技に出場したくないって気持ちはあるけど、どうせやるなら勝ちたいな。
よし、俺なりに頑張るか。
……あ、あと日焼け止め塗らなきゃな。
「明日体育祭か! また大雅が面白いことしてくれるよな、きっと! 康輝もちゃんと活躍してくれるかな……? ではクイズだ! 『美月の母親は作中で登場した。◯か✕か』。我の母……? それと、作者から伝言だ! 『(作者にとっては)残念なお話です。ゴールデンウィーク、みなさん楽しめそうですか? アハハハ、それならよかった。作者は残念ながら勉強勉強勉強勉強勉強なので、みんなの笑顔がまぶしいゴールデンウィークは投稿ができないかもしれないです。本当にごめんなさい。』……勉強勉強しつこいな」




