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第274話 みんなの反応

「前回のクイズの答えは『✕』だ!」

 ひなたさんは辺りを見渡してからまたマスクとサングラスをかける。

 有名人って大変なんだな……。


 「康輝? 誰と話してるんだ?」


 ちょうどひなたさんが顔を隠したタイミングで前崎先生が俺たちのところに来る。


 「不審者か?」

 「先生、失礼ですよ」


 そういう俺もそう思ってたけど。


 「あ、康輝くんの先生かな? 初めまして」


 ひなたさんは前崎先生に向かって頭を軽く下げたあと、サングラスを外す。

 目しか見えないけど、ひなたさんってわかる。

 本当に整ってるな……、顔のパーツも。


 「え!? もしかして石川ひなた!?」

 「ちょっ、それは……」


 大声で言った前崎先生に、ひなたさんは人差し指を自分の口の前――っていってもマスク越しだけど、そこに持っていく。


 「一応隠して来てるので……」

 「あ、ああ! ごめんなさい! では、なんとお呼びしてよろしいですかね?」

 「あー……、じゃあ『リラ』でお願いします」


 『リラ』ね……。

 メールの名前と同じか。


 本当にどっちが本名なんだろ……。


 「……あ、キミさ」


 ひなたさんはマスクも外して海波のところに行く。

 海波は緊張してのか、直立して動いてない。


 「いつも来てくれてありがとね。確か……海波ちゃんだっけ?」


 え、ひなたさん、海波のこと知ってるの?

 なに、海波も有名人?


 「え、あ、はい! 覚えててくれたんですね……!」

 「もちろん、大事なファンだもん」

 「うひょー!」


 どうしよう、海波も壊れた。

 海波って『うひょー』とか言わないキャラだよね?


 海波のキャラを思い出しながら海波を見てると、皆嘉が俺の隣まで来て小声で喋る。


 「大ファンで、いつも握手会とか行ってるんだ」

 「あー、それで顔覚えられてたのか」

 「多分」

 「それより、海波壊れてるけど大丈夫?」

 「ずっと壊れてていいよ」


 皆嘉!?

 あなた今まぁまぁな発言してますよ!?


 やっぱ面白いな……。

 俺好きだわ……。


 それより大雅は興奮してないけど大丈夫かな?

 それとも単に女優とかに興味ない系?


 大雅なら多分後者のほうだな。


 「それと康輝くん、そこに川あるじゃん? そこで釣りして、釣った魚食べれるみたいだけどやる?」

 「あー、楽しそう」

 「でしょ? やらない? 釣りざおとか借りれるみたいだし」

 「よく調べてるな……」

 「私から誘ったんだもん」


 誘った人がよく調べる。

 確かにその通りだけど、それができるって結構すごいな。

「海波も『うひょー』と言ってしまったか……。ま、言いたくなるよな。ではクイズだ! 『康輝、または水麗の旧姓は明かされている。◯か✕か』。このクイズも初めて……?」

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