第265話 勝ったのは……
「前回のクイズの答えは『◯』だ!」
結局、一番多く集めたのは前崎先生だった。
なぜか知らないけど前崎先生も参加している扱いになってて、前崎先生は大量のゴミを集めてた。
このときに思い出したけど、ゴミを集めてもよかったんだ。
なんで俺、必死になって生物さがしてたんだろ……。
「よーし、俺が優勝だな! つまり、誰も1万円をゲットできなかったな!」
「えー、先生、聞いてませんよー! 先生も参加するなら私たちにも言ってくださいよ! うちのラーメンおごってあげませんよ?」
「なに! それは困る! 俺もお前の家のラーメン食いたい!」
そんなに食いたいんだ。
確かに美味いけど。
「だってあの『石川ひなた』もよく食べにいってるらしいじゃねぇか!」
「あ、はい! よく見ます!」
へー、よく見るんだ。
そういえば会ったことあるな、あそこで。
あの人って結構そういう場所にいないイメージあったけど。
「そういえばなんだが、康輝と石川ひなたが仲いいらしいよな」
「ん⁉」
急に来たから変な声が出ちゃった。
「いーよなー! 俺もああいう大物女優と仲よくなりたいなー!」
「なんで知ってるんですか……?」
「だってお前らが話してるとこ見たことあるもん。二人とも楽しそうだったなー!」
「……本当そうですよね。我……私も話したいですよ」
なんか俺を睨んでくる前崎先生と美月。
俺が悪いの……?
ってか、なんで美月も怒る?
「おう、室井好きなのか? 石川ひなた」
「好きなんてもんじゃないですよ! 大ファンです!」
へー、そうなんだ。
じゃあ今度ひなたさんが時間あったら会わせてあげよっかな?
……いや、そういえば美月、ひなたさんと話したことあったわ。
俺がゾンビメイクさせられたときに。
「……それより、ちょっと寒いので着替えてきますね」
「え? お兄ちゃんもう海いいの?」
「とりあえずな」
そう言ってシャワーを浴びに行く。
シャワーを浴びたあとは更衣室に行って着替えた。
そのときにスマホを確認したけど、なんかひなたさんからメール来てた。
なんてタイミングだ……。
『こんにちは! 夏休み中ですか? いきなりで申し訳ないんですけど、近い内に遊びませんか?』
おー、急にお誘いきたな。
なんて返そうか悩んでたら、またメールが送られてきた。
『お友達をお連れしても大丈夫なので! 美月ちゃんもぜひ誘ってください!』
へー、美月と仲良くなったのか。
そういえばひなたさんも美月のこと好きそうだったもんな。
美月も声優として頑張ってんのか。
「おお、康輝のやつ、誘われやがった! 我も石川ひなたになんかしら誘われたい……。ではクイズだ! 『康輝の通っている学校の校長の髪型は?』。校長とちゃんと話したことないな……」




