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第263話 コンブ集めゲーム 〜2〜

「前回のクイズの答えは『陸上部』だ!」

 ねぇ、一つ思ったこと言っていい?

 全然砂浜に生物がいない!

 もうマジでびっくりするくらいなんもない。


 俺の作戦失敗だ……。

 5分くらい使っちゃった……。


 もうしょうがない、海の中をさがそう。

 海の中入ってもなんもなさそうだけど、やってみる価値はあるよな。


 俺は海に入る。

 うん、しょっぱい。


 結構奥の方まで来た。


 ……あ! いた!

 ヒトデだ!


 俺はそれを掴む。


 ……待って、掴んでから気づいた。

 確かヒトデってほとんど危険はないんだよね?

 でもさ、結構危険なやつもあるよね?

 『オニヒトデ』とかそうじゃなかったけ?


 ……ま、これはきっと大丈夫だろ。

 こんなとこにそんな危険なやついないだろ、きっと。


 俺はそれを掴んで上に行く。

 顔とヒトデを海から出した。


 なんかかわいいな。

 名前つけよ。

 なにがいっかな?


 「えっと……、よし、今日からお前の名前は『アマタ』だ。漢字はいらないよな。よろしくな、アマタ」


 俺はそう言ってヒトデ――アマタを海水につける。

 意外とかわいい。


 アマタに漢字をつけるなら『天太』だな。


 さてと、一旦戻るか――


 「――康輝……」


 後を振り向くと、皆嘉がいた。

 俺を見て目を細くしてる。


 「……独りで話してた……?」


 あ、見られてた?

 でもなんか『ヒトデ』と話してたって言うの恥ずかしいな。

 ごまかすか。


 「い、いや、特に?」

 「……イマジナリーフレンド?」

 「え、いや、ちが――」

 「ま、まぁ、俺でよければ話し相手になるから……。無理すんなよ……?」


 皆嘉はそれだけ言って、逃げるように浜のほうまで泳いでいった。

 ……なんか誤解された?

 『友達とか話し相手いないからイマジナリーフレンドつくって話してた』って思われた?


 って、ってかイマジナリーフレンドつくること自体悪いことじゃないだろ!

 なんか恥ずかしいな!


 ま、いっか。

 アマタゲットできたし。


 次もさがすか。

 次はコンブとかないかな?


 そう思ったら、ちょうどコンブみたいなのが波に乗って来た。

 当たったけど、地味に痛かった。


 これが海の波の力か……。

 ……? 『海の波』?

 ってことは『海波の力』!?


 海波、意外と力あるのか……。


 ……なに言ってるんだろ、俺。

 最近俺おかしくなってない?


 大丈夫かな?


 ま、いっか。


 俺はアマタとコンブを持って、浜に向かった。


 今日わかったことがある。

 ヒトデ――アマタめっちゃかわいいね。

「確かに、オニヒトデは結構ヤバいな。皆も、オニヒトデを見たら触らないようにな! ではクイズだ! 『康輝の苦手な食べ物は作中で明らかになっている、◯か✕か。また、◯の場合、それは何か』。苦手な食べ物か……」

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