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第254話 海に浸かってた

「前回のクイズの答えは『学園祭』だ!」

 数分間海に浸かってたけど、感想は気持ちいい。

 でもめちゃくちゃしょっぱい。


 みんなは楽しく泳いでるみたいけど、俺はなんでかわからないけどそういう気分じゃなかった。

 ……あ、白斗も泳いでなかった。

 風呂みたいに肩まで浸かってる。

 俺も同じように浸かってるけど。


 「――なんだ、お主等泳がないのか?」


 後から声がする。

 振り向くと、そこには美月がいた。


 「僕は泳ぐ気になれないだけだ」

 「俺も。さっき走ったせいで疲れた」

 「え、康輝、お主あの程度で疲れるのか?」

 「悪かったな、体力なくて」

 「いや、別にそういうことを言っているわけではない。ただ、お主ならあの程度走っただけで疲れるわけがないと思っていたんだが……」

 「落ちたんだよ、体力」

 「そうか……。で、焼きそばできたぞ? 皆を呼んでほしいんだが」


 お、もうできたのか。

 なぜかわかんないけど海浸かってただけで腹減ってきたから嬉しい。


 みんなは結構深いところまで泳いでる。

 あそこまで泳ぎたくない。


 「白斗、みんな呼んでこれるか? 俺にあそこまで泳げるほどの体力は残ってない」

 「わかった」


 白斗はそれだけ言って、みんなのところに向かって泳いでいった。

 その間に俺は海から出る。


 「本当に大丈夫? 悩みあるなら聞くけど?」


 地声で話しかけてくる美月の隣を歩きながらシャワー室に向かってる。


 「ああ、大丈夫だ」

 「本当? そうには見えないけど」

 「そうか? ま、多分のその通りだけど」


 うん、多分その通りだ。

 俺は『昔に戻ってきた』んだ。


 もともと運動もあんまりできなかった。

 でもあることを境にできるようになった。


 それに、最近芽依の声が聞こえてこない。

 昔は結構な頻度で頭の中で聞こえたのに。


 最近になって気づいたけど、俺は心のどこかで芽依が死んだことを認めてなかったんだ。

 『芽依はずっと生きている』、そう思ってたんだ。


 それが、今はなくなってきている。


 複雑だな、喜ぶべきか悲しむべきかわからない。


 こんなことを考えてたら、もうシャワー室まで来た。

 その個室に入る。


 そして気づいた。

 美月も入ってきてた。


 「……なんでお前も入ってんの?」

 「別にいいでしょ? 水着脱ぐわけじゃないんだし」

 「いや、お前が濡れるんだよ」

 「康輝になら濡らされてもいい」

 「お前なに言ってんの? とにかく、濡れたらお前が風邪ひくからやめとけ」

 「……わかった」


 美月はなぜか知らないけど残念そうに個室から出る。

 やっとシャワー浴びれる……。

「今回も地味に重たい話があった気がするけど……、どうすればよいのかわからないな! ではクイズだ! 『水麗は何部?』。このクイズも久しぶりだな。それと、作者から伝言だ! 『いつも通り、作者に定期テストが迫ってきているので投稿を1〜2週間お休みさせていただきます。また、12月の終盤になっても投稿が再開しない場合、作者の点数が笑えないことになっていると思ってください。ご協力よろしくお願いします』。というわけで、しばらくお休みするぞ!」

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