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第253話 海へ競争?

「前回のクイズの答えは『ラーメン』だ!」

 水着に着替えてからみんなで前崎先生たちのところに戻った。

 女子たちはまだ着替えてるっぽくて、水麗たちはいない。


 「おー、みんな似合うじゃねぇか! 白斗とか似合いそうになかったのに!」

 「……どういう意味ですか?」

 「そのまんまだ!」


 意外と失礼なこと言ってる気がする、前崎先生。

 あと、白斗はメガネかけてる。


 メガネかけたまま泳ぐのかな?


 いや、違うよね?

 そのまんま泳いだらメガネどっかいっちまうから外すはずだ。


 ……あ、メガネ外すと見えなくてここまで歩けないからか。

 多分この理由だ。


 「お! 女子たちも来たみたいだ!」


 前崎先生が俺たちの後ろを見てそう言うから俺は振り向いた。


 そしたら水着に着替えてる水麗と海波がいた。


 水麗の水着姿見るの1年ぶり……じゃなかったわ。

 なぜか知らないけど冬乃に真冬にプールに連れて行かれたときに見たわ。

 だからだいたい半年ぶりだった。


 「みんなよく似合ってるな! じゃあ泳いで来い!」

 「康輝、また競争しようぜ」


 大雅がそう言った瞬間、大雅は急に走りだした。


 競争って……、俺最近運動してないなら負ける自信しかないんだけど……。

 ま、面白そうだしやってみるか。


 大雅は海に向かって全力疾走してった。

 多分、先に海に触れたほうが勝ちだと思う。


 久しぶりだな、大雅と競争。

 しょうがない、やってやるか!


 俺は腰を低くして全速力で走る。


 おお、この速さ!

 めちゃくちゃ速い――わけでもない。


 砂に足をもってかれるし、普通に大雅のスピードに追いつけない。

 昔は大雅と同じくらいか、俺のほうがすごかったのに……。


 俺の能力が落ちてるんだな……。

 もっと日々運動しとけばよかった……。


 頑張って走りきったけど、結果は大雅の勝ち。

 俺は結構疲れたけど、大雅は見た感じまだ余裕そう。


 「やっぱお前弱くなったな。なんでだ?」

 「運動……、してなかった……、からな……」

 「でもやっぱ体力落ちてると思う」

 「確かに、昔はキミはもっと速かったと思う」


 気づいたら俺の隣にいた皆嘉と白斗。

 こいつら、走ってきたのか。


 でも息を切らしてるのは俺だけ。

 みんな全然疲れてなさそう。


 ヤバい……、マジで焦ってる……。

 毎日学校の外周とかしよ。

 あと腹筋とかも。


 「……お兄ちゃん……、大丈夫?」


 今度は隣に水麗と海波が来る。


 「だ、大丈夫……」

 「こ、康輝先輩……、無理はよくないですよ……?」

 「そうか……。心配してくれてありがとな……」

 「俺には心配なんかしてくれないくせに康輝には心配するのか」


 ここでまさかの皆嘉が会話に入ってくる。

 皆嘉の言葉を聞いた海波はちょっと驚いたような表情をして皆嘉を見た。


 「だ、だって皆嘉のこと心配するところなんてないじゃん!」

 「はいはい、わかりました」

 「はぁ? なにその呆れた感じ!」


 おー、やっぱ皆嘉と海波って二人セットだと面白いな。

「康輝……、お主本当に体力落ちたな……。これ以上言うと康輝がかわいそうになるからこれくらいにしとくか。ではクイズだ! 『康輝の中学時代の回想シーン(芽依と数人の生徒が同時にうつるシーン)、それはなんの行事のときだった?』。……芽依、ね……」

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