第25話 遊園地に行こう ~帰り~
「いやー、今日は楽しかったな」
大雅がそう言う。
お化け屋敷を除けば楽しかったと思う。
今はもうすっかり夜。
あのあとはずっと絶叫系の乗り物を乗った。
ああ、疲れた。
「……あ、そうだ。今日みんなでラーメン食いに行かね?」
これを言ったのはもちろん大雅だ。
……こいつ毎日ラーメン食ってる気がする。
「おお! 良いのう!」
「あ、私も行きたい!」
美月と水麗は賛成する。
俺もラーメン食いたいし、俺も行くか。
「あ! 大雅くん! 今日も来てくれてありがとう!」
俺らがとあるラーメン屋に入った瞬間、店員のお姉さんが大雅に言う。
「あ、四人お願いします」
「はい! お好きな席どうぞ!」
……こいつ、常連か……。
漫画とかでは、名前覚えられる常連さんが登場するけど、現実でもいるのか。
「ここは味噌が美味いぞ、俺は味噌だな」
「……じゃあ俺も味噌」
結局、全員味噌ラーメンになった。
「あ、思い出した」
急に美月が言う。
「どうした?」
「康輝、お主の運命の数字は二十三だ」
……は?
美月は何言ってるんだ……?
運命の数字……?
「いろいろな占いでお主を占ってみたが、すべての占いでそう出たぞ?」
「勝手に俺を占うなよ……」
「二十三歳で結婚か?」
「我はわからぬ。それしか出てこなかったからのう」
……美月、占いも好きなのか……?
俺らがそんなやりとりをしていると、ラーメンがきた。
普通に美味そう。
「あ、康輝、お前のあだ名何が言い?」
急に大雅が変なことを言う。
あだ名……?
「普通に康輝でいいよ……」
「いや、喧嘩バカとか……そういうのがいいかな……って」
「んなわけねぇだろ。てか、喧嘩バカってお前じゃねぇか」
俺はそう言いながらラーメンを食う。
……うん、学食の何倍も美味い。
「明日、答案返却だね。美月ちゃんは自身ある?」
「……まぁ、大雅よりかは良い点数だと思うぞ?」
「まぁ、俺は全部三十点代だからな」
「よく入試で受かったな……」
とまぁ、こんなくだらない会話してみんな解散した。
家に帰ったあとは、歯磨いて、風呂に入って、あとはゲームとかした。
……で、翌日の朝……
言わなくても分かると思うけど、隣に水麗がいた。
もう慣れてるからそんなに驚かなかった。
……でも、もういい加減やめてほしい……。
ラーメン屋に行くと結構常連さんと会うのですが、皆さんは会いますか?




