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第249話 海に着いた

「前回のクイズの答えは『1組』だ!」

 前崎先生の車に乗ってから2時間くらい。

 やっと着いたらしい。


 ちなみにどこの海かはわからない。

 そもそも都道府県もわからない。


 「よーし、降りていいぞー!」

 「運転お疲れ様でーす」


 そう言ってから車から降りる。

 久しぶりの地面だ……。


 めっちゃ風吹いてる。

 海の匂いがするやつ。


 「俺は車停めてくるから。向こうの看板があるところに風崎たちがいるから合流しといてくれ」


 先生はそう言ってから車を発進させる。


 ……待って、まだみんな車の中にいない?

 おろされたのって俺だけ?


 そんなの――


 「お兄ちゃん? どうした?」


 真後ろから水麗の声が聞こえる。

 振り向くと、ちゃんと水麗がいいた。


 美月も皆嘉も海波もちゃんといる。


 ……俺がただボーッとしてただけか。

 ま、2時間車に乗ってたからボーッとなるか。


 「看板ってあれですよね……?」


 海波が向こうにある看板を指差す。

 確かに看板はそこにしかない。


 とりあえず行ってみるか。






 そこまで行ってみると、砂浜があった。

 ……ちゃんと海もあるよ?

 砂だけじゃないよ?


 結構人いる。

 あと快晴だから眩しい。


 「……あれ……だよね……」


 皆嘉が右のほうを見てつぶやいている。

 その方向には3人の人がいた。


 見た感じ大雅、白斗、冬乃っぽい。


 あとなんか準備してるふうにも見える。


 なにがなんだかわからないままそこまで行ってみる。


 ある程度近づくと、大雅が俺たちに気づいてくれた。


 「おー、やっと来た」

 「ああ、おはよ。で、なにしてんの?」 

 「バーベキュー準備」


 ……はひ?


 「前崎先生が急にバーベキューやるって言ってくれたんだよ! 楽しみだよね!」

 「僕は食材を持ってこいなんて言われてないぞ」


 俺もだよ。

 そもそもバーベキューなんて初耳だし。

 ってか、白斗の言う通り食材の準備とか大丈夫なの?


 「……バーベキューか……」


 俺の隣でつぶやく美月。


 「? なんか嫌な思い出でも?」


 なんも知らない皆嘉が訊く。


 そういえば美月、バーベキューのことめっちゃショック受けてたもんな。

 『焼きそば』なんて単語を出した瞬間、多分発狂すると思う。


 「焼きそばもつくるってよ! また俺がつくってやるよ!」

 「……今度はお主から離れないでおく」


 そりゃそうなるよな。

 ……ってか、焼きそばつくったの俺だよ?

 なに自分の手柄にしてんの?


「よし、次は絶対に焼きそばを食う! 今日の目的はそれだけだな! ではクイズだ! 『冬乃はキャラ作りをしている。◯か✕か』。これは易しめな問題だな!」

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