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第240話 二人に話した

「前回のクイズの答えは『天才美月ちゃんのクイズコーナー』だ……。ちなみにこの名前をつけた作者当時中学3年生の初めのほうらしいぞ?」

 二人に全部話した。

 二人は驚きながらも聞いててくれた。


 「……なるほどね。大変だね、康輝くんも水麗ちゃんも」

 「まぁ、水麗の気持ちもわからなくはないけどな」

 「……で、話したけどどうすればいい?」

 「水麗ちゃんにとっては康輝くんはただのお兄ちゃんじゃないんだよね、きっと。それを考えた上で水麗ちゃんに接してあげな? そうすればそういうのなくなるし」

 「まぁ……、やってみる」

 「そろそろ朝礼が始まるな。急いで帰るぞ」


 美月を先頭に俺たちはこの教室から出た。

 毎回ここから出るとき美月が先頭な気がする……。






 「――あ、康輝」


 教室についたとたん、大雅が話しかけてくる。


 「水麗のやつ、大丈夫か?」


 え、なんで大雅が知ってるの?

 俺こいつには話してないよ?


 「あいつ、急に具合悪くなったみたいだけど。今は保健室にいるぜ?」


 ……え? 具合悪い?


 確かに教室の中に水麗の姿はない。


 「話してたら急に『吐きそう』とか言ってさ、歩くのも難しそうだったぜ」

 「登校するときは大丈夫だったけどな……」

 「お前は大丈夫なのか?」

 「まぁ」


 大丈夫かな?

 水麗が具合悪くなってるところなんて見たことないし。


 『吐きそう』ね……。


 ……待って、なんか嫌な感じしてきた。

 俺も吐き気してきたんだけど。


 マジで吐きそう。

 あ、めまいもする。


 これ大丈夫かな?

 命とか関わらない?


 「……康輝? どうした?」

 「いやちょっと……」

 「顔色悪いぞ?」

 「顔色悪くても当然だよな……、具合悪いし……」

 「は? お前もかよ」

 「んなこと言われてもな……」

 「しょうがねぇな、連れてってやるよ」


 そうか、ありがとうな……。


 久しぶりに大雅の大きな成長を感じてたら、急に大雅が腰を低くする。

 そして俺を横抱きした。


 簡単に言うと『お姫様抱っこ』。


 「よし、行くぞ」

 「はぁ? いやいや! なにやってんの!?」

 「具合悪いんだろ? だから連れてってやるんだよ。……あ、お礼とかは喧嘩で十分だからな」

 「やめろよ! 恥ずかしいわ!」

 「病人がそんなこと気にすんなよ」


 俺の声を無視して廊下に出る大雅。

 みんなジロジロ見てくる。


 めちゃくちゃ恥ずかしいわ、これ。


 「……それにしてもお前、意外と軽いな。ちゃんと食ってるか?」

 「く、食ってるわ!」

 「毎日ラーメン食わなきゃダメだぜ?」

 「そっちのほうがアウトな気がするんだけど!」


 こんな会話してたらもう階段のところま来た。

 階段を降りなきゃいけない。


 でも大雅はさっさと降りる。

 俺を持ってるくせに、さっさと降りる。


 めちゃくちゃ怖い。

 落ちそう。


 ……やっぱ大雅は大雅なんだな……。

「作者から伝言だ! 『作者の定期考査が(一部教科は二つの意味で)終わったので今日から活動再開させていただきます。これからもよろしくお願いします』。へー。ではクイズだ! 『現在、美月の誕生日は公表されている。◯か✕か』。我のことか!」

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