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第236話 大雅と

「前回のクイズの答えは『2月26日』だ!」

 水麗と色々行動してるけどどうしよう。

 いつも通りになっちゃった。


 強いて言うなら水麗がハイテンション。

 なんかウキウキしてる。


 あとめっちゃ目立ってる、俺が。

 ゾンビメイクしてるから当たり前か。


 「そういえばさ、昨日私新しい料理思いついたんだ!」

 「へー、どんな?」

 「ビーフジャーキーのピーナッツバター漬け」


 んんー、どんな味なんだ?

 『ピーナッツバター漬け』なんて初めて聞いたぞ。


 「美味いのか?」

 「いや、わからない。だから味見してみる?」

 「毒見の間違い?」

 「失礼な。確かにあんまり美味しくなさそうだけど」


 美味しくなさそうなものを俺に食わせるな。

 ……いつもつくってくれて、それを食ってるやつがこんなこと言っていいかわからないけど。


 「――おー、康輝じゃんかよ」


 後ろから聞いたことのある声が聞こえる。

 大雅だ。


 「見た目違うからあんまわかんなかったぞ。なんでそんなコスプレしてんだ?」

 「俺だってなんでこんなことしてるか知りたいよ」

 「うっわー、似合わな。一応写真撮っとくわ」


 失礼だな。

 ってか写真撮るんだ。


 ポケットからスマホ出して俺に向ける大雅。

 どんなポーズすればいいかわからなかったからそのままでいた。


 「……それよりお前一人か?」

 「あー、さっきまで美月のやつと一緒にいたんだけどな……。どっか行っちまった」


 ええ……。

 美月、大雅を置いていったのか……。


 「ま、別にいっか」


 なんもよくない。

 二人でお祭り来て一人消えたら心配するだろ。


 「向こうに冬乃がいるぞ。行くか?」

 「あー、冬乃?」

 「ああ、ラーメンについて焼きそばの屋台の前で語ってる」


 いや、なにしてんだよ。

 焼きそば屋の前でラーメンについて語るな。


 あと大雅、お前も止めろよ。

 なぜ見逃した。


 「じゃ、俺はこのあとちょっと予定あるから。康輝もやるか?」

 「なにをだよ……。そこが大事なんだから言えよ……」

 「ケン――」

 「俺は絶対にやらない」


 もうなんて言うかわかったから先に言っておいた。

 どうせまた『喧嘩』とか言い出すんだろ。


 「『皆嘉とやるんだけどお前もやらねぇか?』って言おうとしたのに……」

 「絶対にやらない。あと、一応俺マスコットキャラなんだからそんなことしちゃダメだろ」

 「……へー、それがマスコットキャラなんだな。考えたやつ、変なやつだな」


 それは言うな、大雅。

 俺だってそう思ってたけど。


 大雅はそう言い残してどっか行った。


 あーあ、やっと帰ってくれたよ……。


 それより水麗、さっきから喋ってなかったけど大丈夫かな?


 水麗を見てみる。


 なんか面白くなさそうな表情してる。

 ……なんで?

「ビーフジャーキーのピーナッツバター漬けか……。……よし、今度つくるか。ではクイズだ! 『本作で美月が料理をつくっているシーンがある。◯か✕か』。……本作だからこっちのほうだよ?」

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