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第199話 地下体育館へ

「前回のクイズの答えは『霧宮』だ!」

 地下4階の地下体育館の出入り口で来た。

 中はなんかガヤガヤしてる。


 「康輝、ここなんかヤバそう。3階から行こ」


 美月は階段をのぼる。

 地下3階からも地上体育館に行ける。

 3階から行くと、地上体育館の上のほうから出る。


 そこに細い通路が体育館の内側にあって、体育館を囲む感じである。

 わからない人は検索してみて。

 多分、ほぼ全部の学校の体育館はこうなってるから。


 俺たちは静かに階段をのぼり、地下3階から地下体育館に入る。

 頭だけを出して地下体育館をのぞいた。


 なんか人がいっぱいいる。

 その中には鬼も混じってるけど、だいたいの人が鬼の仮面をかぶってない。

 逃げる人かな?


 多分、鬼に捕まった人がここに送られるんだと思う。

 それと、自分が『裏切り者』ってバレて退場させられたやつ。


 50人くらいいるな、多分。

 どんなやつがいるか見ようとしたけど、遠すぎてあんまり見えない。

 下手に見ようとすると、俺の存在がバレる。


 「なんかヤバいね」

 「そうだな、ここは逃げるに不適切みたいだ」

 「離れる?」

 「そのほうがいいな」

 「じゃあどこに行くの?」

 「とりあえず誰かと合流したい――って思ってたけど、やっぱり俺たちが離れないことを優先しよう」

 「? どういう意味?」

 「俺と美月はやっと合流できた。離れたらふりだしに戻る」

 「ああ、なるほど」


 そうだな、下手に誰かと合流しようとしなくていい。


 水麗は大雅といるから安心。

 白斗もなんとかするだろ、きっと。

 冬乃は上手く逃げてくれる、きっと。


 だから大丈夫そう。


 「じゃ、どこに行くの? ここ以外隠れる場所思いつかないんだけど」

 「そうだな……、生物実験室なんてどうだ?」

 「あそこか……、恥ずかしい思い出が蘇るよ……」

 「思い出? なんかあったのか?」

 「さっき言ったじゃん。康輝のこと好きって。あれ恥ずかしかったんだよ?」

 「そうか、じゃ、行くぞ」

 「あの、あっさりスルーするのやめてくれる?」


 俺たちはバレないように静かに階段をのぼった。

 ここで鬼と遭遇したら嫌だな……。


 あんまり逃げ場ないし、それに挟み撃ちにされたら絶対に捕まる。

 ま、そのときはそのときだ。


 最悪美月だけで逃げてくれれば――


 「――いたぞ!」


 下から声がする。

 俺と美月は同時に振り向く。


 すると、10人くらいの鬼が俺たちに走って向かってきていた。


 ……なんで本当に来るの……?

「……今回は特に感想がない! ただ地下体育館に行っただけ! ではクイズだ! 『作中に美月の母親が出たことがある、◯か✕か』。我の母親か!」

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