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第184話 朝練で怪我?

「前回のクイズの答えの例は『冬乃の期末テストの点数が悪かったから』だ!」

 「お兄ちゃーん! 助けてー!」


 次の授業の準備してると、なんか水麗が来る。


 「なんかヤバいー!」

 「どうした?」

 「今日の部活の朝練で怪我したー!」

 「大丈夫か? どこやったんだ?」

 「えっと……、太もも擦りむいた……」

 「大丈夫か? 保健室は?」

 「一応行ったけど……。なんか包帯巻かれた……」


 包帯?

 擦りむいて包帯?


 絆創膏とかならわかるけど。


 「まぁ、無理すんなよ?」

 「いつもは足とかなんだけどね……」

 「いつもってなんだよ……」

 「一応運動部じゃん? だから怪我するのは珍しくないんだよね。でも太ももはあんまりないんだよ」

 「俺は文化部だからな……。ま、気をつけろよ?」


 ……あ、教科書ロッカーだわ。

 ロッカーまで行くの面倒くさいな……。


 ま、行こ。


 俺は廊下に出る。

 なんか俺のロッカーの前に皆嘉と海波がいる。


 「だーかーらー! 私今日部活ないって言ってるじゃん!」


 なんで海波、叫んでるんだ?


 確かに今日部活はないけど。


 「……そうか、それはわかった。……で、何を伝えたい?」

 「……皆嘉も部活ないでしょ?」

 「そもそも部活に入ってない」

 「……帰る時間、同じ」


 ……ツンデレ?

 これって『一緒に帰りたい』ってことだよね?


 ってか、家族なんだから一緒に帰ることも恥ずかしくない気がする……。

 水麗を見習ってほしいな。


 「と、とにかく! 放課後待ってる!」


 海波は走っていく。


 「……水麗を見習ってほしいよな」


 つぶやきながらこっちに来る皆嘉。


 「水麗は素直だからな」

 「そうかな……」

 「それに、康輝がなんかあったらすぐにまもろうとしてくれるしな」

 「いや、海波もそういうタイプだと思うけどな」

 「そうか?」

 「そうだ」

 「うーん……」


 何考えてるんだろう……。

 考えることなんてあるか?


 「おーい、授業始まるぞー!」


 前崎先生が来る。


 ……今まで言い忘れてたけど、前崎先生は英語の先生。


 ……1年以上ずっと言ってなかった……。

 前崎先生もちゃんと授業できるんだよね。

 意外と英語の発音が上手。


 あのキャラで授業してくれるからわかりやすい。

 なんか頭に残るんだよね。


 「早く教室入れー」


 ヤバい、早く教室入ろ。

 俺が教室に入ると、ちょうどチャイムが鳴った。


 チャイムが鳴り終わるまでに椅子に座れた。

 ギリギリセーフ……。


 「はい、じゃあ教科書の26ページからやるぞー!」


 26ページか……。


 ……教科書ロッカーにあるわ……。

「太ももを擦りむくのか。なんかすごいな。確かに、走り幅跳びとかで太もも擦りむいてる陸上部の部員も結構おるぞ! ではクイズだ! 『作中で皆嘉が最初に喧嘩したのは誰?』。喧嘩ばっかり……。でも最近その描写、ないよな……」

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