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第178話 実行委員なの!?

「前回のクイズに答えは『体育委員』だ!」

 「ええ! お兄ちゃん、実行委員なの!?」


 叫ぶ水麗。

 今ちょうど夕飯を食い終わった。


 それで、今日先生に呼ばれた理由を話した。


 「ああ、なんかそうなった」

 「いいな! 私もやってみたい!」

 「俺はあんまりやりたくないけどな」

 「? やりたいからやらせてもらったんじゃないの?」

 「なんか先生に急に言われた。『お前が実行委員やれ』って」

 「さっすがお兄ちゃん。先生から好かれてるもんねー」


 そうなの?

 好かれてるのかな?


 「じゃ、シャワー浴びてくる」


 俺はそう言ってリビングから出る。

 最近シャワーしか浴びてない。


 別に浴槽が壊れてるとかそういうのじゃなくて、ただシャワーしか浴びたくないから。


 本当はお湯に浸かったほうがいいんだろうな……。






 シャワーを浴び終わった俺は、自分の部屋で寝っ転がってた。

 ベッドじゃなくて、床に。


 特にすることがない。


 勉強は気分じゃないし、ゲームもしようとも思わない。


 「――お兄ちゃん、入っていい?」


 ドアから水麗の声がする。


 「ああ、入ってきていいぞ」


 寝っ転がったまま言う。

 するとドアが勢いよく開いて、水麗が部屋に入ってきた。


 「ねーねー! 実行委員ってなにするの?」

 「まだわかんない。なんか企画考えるらしいけど」

 「企画ってどんなやつ? なんかやるの? いつ?」

 「わかんない。なんか鬼ごっことかすんじゃない?」

 「なにしようと考えてるの?」


 そんなに興味湧くか……?

 ただ学校に泊まるだけでしょ?


 しかも絶対家のほうが寝心地いいじゃん。

 この間『学校でゴキブリが出た』って聞いたぞ……?


 「まぁ、普通に鬼ごっことか……?」

 「どんな感じに?」


 え、なんでそんなグイグイくるの?

 そんなに興味津々?


 「それはこれから考えるけど……」

 「決まったら教えてね!」


 マジか……。

 まぁ、興味を持つことはいいことか。


 「じゃ、ありがと!」


 水麗は笑顔でそう言って、部屋から出ていった。

 本当に学校に泊まることだけを訊きたかったのか……。


 さてと、俺はこの時間なにしよっかな?

 することないし寝よっかな?


 そう思いながらスマホの電源をつける。

 なんか大雅からメールが来てた。


 『なぁ、康輝。俺たち最近喧嘩してなくね?』


 いや、普通喧嘩するものじゃないから。


 『だからさ、今度屋上に来てくれね?』


 なんで屋上?

 『だから』の使い方間違えてない?


 喧嘩してない理由と屋上に行く理由がリンクしてなくない?

 まぁ、なんか言われるんだろうな……。

「実行委員なんて楽しそうだな……。我もやってみたい……。実行委員になれば企画を考えられるんだろ? なら『美月ちゃんのクッキングコーナー』をつくるのにな……。ではクイズだ! 『1年生のとき、康輝と委員が同じだったのは誰と誰?』。これも覚えておるだろー!」

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