第159話 初詣
「前回のクイズの答えは『5人』だ! 昨日投稿できなかったから今日投稿させてもらった! 本当にすまぬ」
元日。
俺と水麗はとある神社に向かった。
なんか美月たちと一緒に初詣に行くことになった。
そして珍しいことが起きてる。
水麗が俺とちょうどいい距離で歩いてる。
いつもは結構近づいてくるのに。
水麗の機嫌が悪いわけじゃなさそうだし……。
「なぁ、水麗……、お前……どうしたんだ……?」
「なにが?」
「いや、いつもより俺と離れてるから……」
「いつもこれくらいじゃない?」
本当にこいつ大丈夫か……?
まぁ、こっちのほうがいいけど。
「――あ、あれじゃない?」
水麗が指を差して言う。
鳥居の前に美月たちがいる。
メンバーは皆嘉以外のやつ。
皆嘉は妹さんと一緒に行ったらしい。
あとさ、毎回俺が最後な気がする。
遊園地もプールもみんな俺より先に来てる気がする。
今度からはもっと早く家出よ。
そしてあんまり神社が混んでない。
普通もっと混むよな……?
まだ午前だし、まだ初詣してない人いっぱいいる気がするんだけど……。
「あ、康輝くん! おっはよー!」
冬乃はいつも通りのテンションだ。
美月と大雅はちょっと眠そう。
白斗はいつも通りっぽい。
「おう、おはよ」
「あれ? 元気ないね! そんな康輝くんにプレゼント!」
冬乃はコートのポケットから何かを出す。
紙っぽい。
「これ! 新しいメニューの割引券!」
冬乃が俺にその紙を渡す。
「……お前な……、これ勝手に渡していいやつなのか? しかも、俺たちに結構頻繁に渡してるけど、そんなにホイホイ渡しちゃいけないものだと思うんだけど……」
「大丈夫大丈夫! 結構稼げてるし、お父さんも『親友に渡せ』って言ってるし! だからみんなにもあげてるよ?」
「そうなのか?」
「我は何枚ももらったことあるぞ?」
「俺もだ」
「私も」
あ、そうなんだ。
ちゃんと俺以外のやつにも渡してるんだ。
「僕はもらった覚えがないぞ」
相変わらずの無表情で言う白斗。
これについては触れないでおこう……。
「白斗にはあげられないんだよねー。そんなことより早く行こうよ!」
白斗かわいそうだな……。
結局、そのあとに変なことは起こらなかった。
強いて言うなら、おみくじで誰も大吉が出なかった。
みんな末吉とか中吉とか、反応に困るやつだった。
それにしても、初詣なんて久しぶりに行ったな……。
結構楽しいな……。
これからはちゃんと毎年行こ。
「初詣、楽しかったぞ! 以上! ではクイズだ! 『皆嘉の義理の妹の名前は?』。覚えてる者、おるか? あと個人的なことだが、なんかリニューアルしたな。作者は結構面白がってたぞ? 『なんか面白いな、この機能w』とか言ってニヤニヤ笑ってて気持ち悪かった!」




