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第153話 冬にプール…… 

「前回のクイズの答えは『第124話〜第126話』だ!」

 「……寒いね」

 「……当たり前だろ」


 水麗の言葉に返す俺。

 ちなみに、今日はみんなで遊びに行ってる。


 俺、水麗、美月、大雅、皆嘉、白斗、冬乃。


 いつものメンバー。


 そして俺たちは今、全員水着。

 目の前にはプール。


 そして一応復習しとく。

 今は冬休み――つまり、今の季節は冬。


 なのにプールに来てる。

 あれは水麗の発言からだった――







 「――お兄ちゃん! どこ行くか決まったよ!」


 夕飯食ってるとき、水麗が言ってきた。

 めっちゃテンション高い。


 「美月ちゃんと冬乃ちゃんと話し合ったの!」

 「そっか、どこに行くことにしたんだ?」

 「プール!」


 ……?

 え? 聞き間違い?


 「冬でもやってるプールあるんだ!」


 マジか……。

 でも、温水プールなのかな?


 それだったらあり得るな。

 あったかくて気持ちよさそう。


 「でねでね! そのプール、温水プールがないことで有名なんだ!」


 ……終わったわ、俺。

 しかもなんだよ、『温水プールがないことで有名』って。


 普通逆だろ。

 『温水プールがあることで有名』でしょ。


 温水プールがないことってそんなにすごいことなの?


 「お兄ちゃん、行くよね!?」

 「えっと……」

 「行くよね!?」

 「……わかった……」







 「寒いねー、何度?」

 「2度だ」

 「へー、うちの冷蔵庫より寒いじゃん」


 冬乃と白斗が余裕そうに会話してる。

 なんでお前ら、そんなふうに会話できるの?


 めっちゃ震えて口もまともに動かないんだけど。


 「康輝、お前寒いのか?」

 「あ、ああ……、逆にお前は大丈夫なのかよ……?」

 「余裕だろ。最近喧嘩してねぇから血行悪いんじゃないか?」

 「喧嘩したら血行よくなるのかよ……」


 本当、なんで俺以外のやつはみんな平気なんだ?

 ってか、なんで俺ら以外に客いるの?


 みんな冬にプール来るの?

 しかも結構混んでるぞ?


 みんな楽しそうにプール入ってるけど。


 「じゃ、早く入ろうぜ」

 「大雅、お主飛び込みはするなよ? 身体がびっくりするから、ゆっくりちょっとずつ入るんだぞ?」

 「……陸部のマネージャーになってからうるさくなったな、お前」

 「部員の身体に気を遣うのは当然の役割だろ」


 本当になんでこいつらは……。


 先に大雅、美月、冬乃、白斗がプールに入る。


 「お兄ちゃんは入らないの?」

 「今入る気になれない……」

 「一緒に入ろ?」

 「……マジで言ってる?」

 「うん、そのために来たんだから」


 ……絶対風邪引くじゃん。

 何やってんの、お前ら。


 結局、俺は水麗と同時にプールに入る。


 うん、めっちゃ冷たい。

「冬にプール、結構楽しいぞ! みんなも冬にプール、入ろうな! ……あ、でも風邪を引いてもこの物語のせいにしないでな! 『義理の妹に恋されてますって物語が、冬にプール入れ、って言ってたから、その物語が悪い』とかやめてくれよ!? ではクイズだ! 『美月はどうやって声優になった?』。我のことだな!」

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