第152話 冬休みの予定は?
「前回のクイズの答えは『第91話』だ!」
冬休みになった。
気づいたら期末テスト終わってた。
学園祭終わったらあっという間に時間すぎてた。
もう少しで一年生も終わりか……。
「お兄ちゃーん、冬休みの予定教えてー!」
なんか一階から水麗が言ってる。
俺の部屋の前まで来てから言えよ……。
俺は部屋から出て、下に降りる。
リビングで水麗がペンを持ちながらカレンダーを睨んでいた。
「あ、お兄ちゃん。冬休みの予定ある?」
「いや、特にないけど……。どうした?」
「またみんなで遊びに行こっかなー、って」
「そっか。俺はいつでも大丈夫だぞ」
「うん、ありがとう」
水麗はうなずいて、カレンダーに何か書き込む。
……もう帰っていい感じかな?
俺は階段をのぼって、俺の部屋に行く。
……最近部屋、掃除してないな……。
新年になる前に掃除しよ。
何しよっかな……。
冬休みの課題はつまんねぇし……。
ボーッとすごしてみるか。
……飽きた。
ボーッとするの、俺には合わないな。
じゃあ何しよう……。
いろんな人とメールでもするか。
まず大雅から。
『なにしてる?』
よし、大雅がメール見てる間に他の人にも送ろう。
次は……美月だな。
『なにしてる?』
よし、次は――
――って、美月がもう既読になった!
『かき氷食べてるよ』
か、かき氷!
今冬ですよ!?
特に今日寒いですよ!?
『コウキも食べる?』
いや、どうやって食べるんだよ……。
俺が美月のとこまで行けばいいのか?
外出たくねぇな……。
……お、大雅からメールきた。
『そうめん食ってた』
そうめん!?
今食うの!?
いや、別にいいんだけど……。
次は冬乃と白斗にメールを送る。
冬乃は一瞬で既読になった。
『アイスキャンディー食べてるよ―!』
え、なに?
今の季節夏?
しかもアイスキャンディー……。
ヤバイ、なんか寒くなってきた。
なんであいつらあったかいもん食わないの?
……あ、白斗からメール。
『勉強』
……あ、そうですか。
邪魔してすみませんでした。
にしても、みんなすげぇな……。
腹とか壊さねぇのか?
俺だったら絶対に壊すのに……。
腹冷えねぇか?
今度やってみよ。
そのためには水麗にそうめんつくってもらって、アイスキャンディー買ってきて、かき氷もつくんなきゃな……。
かき氷機ってうちにあったっけ?
それならそれも買う必要あるな……。
……そんなに金使えねぇわ。
一応『もと貧乏人』として、金の使い方は大切にしていかなきゃな。
「かき氷、美味かったぞ! 大雅のやつはそうめんを食べていたのか! まったくあやつ、今の季節は冬だというのに、なぜ夏の食べ物を食べているのだ! ではクイズだ! 『話のタイトルが3回連続で『?』がついてるのは第何話〜第何話?』。本当にこのくらいのクイズしか思いつかないが……、でも! 大切なところだから!」




