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第119話 ドッジボールもどき 〜2〜

「前回のクイズの答えは『夢の中』だ!」

 「えっ……今のありなの!?」


 石本先輩が、ボールが当たった男子生徒を見つめながら言う。

 笛も鳴ってないし……多分大丈夫だろ……。


 それより、一人殺したのは大きいな……。

 今のところ石本先輩しか投げてないけど、ボール。


 多分、石本先輩がアタッカーなのかな?

 他の人は石本先輩を援護する係なのかな?


 肝心の石本先輩を当てなきゃな……。


 しかも、ボールは今敵の陣地にある。

 少なくとも一回は敵のボールを躱すかキャッチしなきゃいけない。


 これが結構難しいんだよな……。


 もしかしたら当たるかもな……。

 ……いや、当たっちゃダメだ。


 優勝できるかは俺にかかってるんだ。

 しかもさっき決めたばっかだろ……。


 『全力出す』って。


 石本先輩は俺に向けてボールを投げる。

 俺はそれを受け止めようとする。


 俺は軽く吹っ飛び、倒れる。

 でも、ボールを地面につけてはいけない。


 だから俺は背中から落ちた。


 「なっ、康輝! 大丈夫かよ!」


 大雅が俺の目の前にくる。

 俺はボールを地面につけないようにして立ち上がる。


 「! 康輝……!」


 皆嘉も俺の顔を見て驚いている。

 ……ヤバイ……()()()になってるかな……?


 「俺は大丈夫だ……。ちょっと本気出す」


 俺はその場で狙いを定める。

 そして、敵に向かってボールを投げた。


 それは一人の敵に当たり、その敵は吹っ飛んだ。

 ボールはこっちの外野に行った。


 「おお! 康輝! お前すげぇな!」


 大雅が興奮気味に言う。

 よし、できた……。


 ……。……!

 ヤバイ!


 全力でボール投げるの久しぶりすぎて腕がめっちゃ痛い!

 骨が外れた感じ!


 「おい! 何してんだよ!」


 男子生徒の声が響く。

 俺は目線を上げる。


 すると、ボールが俺の方向に向かってきていた。

 すでに俺の目の前まで迫ってきている。


 どうしよう……この距離じゃ避けられない……。

 このボール、味方のだから当たっても大丈夫だよね……?


 ちょっと痛いと思うけど我慢するか……。


 「油断しすぎだ!」


 そんな声が響いて、俺の前に大雅が現れる。

 そしてボールをキャッチした。


 「……え、あ、サンキュ……」

 「喧嘩中にボーッとしたら負けるだろ!」


 喧嘩中ではないけどな……。

 単なるゲームだけどな……。


 大雅は敵に向かってボールを投げた。

 しかし、それも石本先輩がキャッチする。


 また躱さなきゃいけないのか……。


 そう思って石本先輩の目線を見ていた。


 石本先輩が俺に向かって投げる。

 相変わらず速い。


 でも、今回は避けられない速さじゃない。


 俺は躱そうとしたが――


 ――笛の音が響いた。


 俺の前には白斗がいて、白斗がボールを喰らっていた。


 「――これでよし」


 白斗はニヤリと笑い、転がるボールを無視して外野に行った。

「なんかすごい試合になってるな……。我には理解できないな……。ではクイズだ! 『冬乃が自分の家(ラーメン屋)に康輝たちを連れて行ったとき、ラーメン屋は定休日だった? ○か✕で答えよ』。なんかすごいな……。追記、今週は作者の都合上、投稿できない。本当にすまぬ」

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