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想いの詩(仮題)

眠りつく

作者: 浮き雲




時の(よど)みは、泡沫(うたかた)の (ごと)くに出逢う(よし)もなき


落ちた紅葉と(ささ)の葉に ひと時、(まい)(おど)らせて


やがて、流れは慈悲(じひ)もなく 離れ離れに押し流す




時の澱みに住まうなら


似つかわしきは、朽ちてゆく 紅葉ひと葉に違いなく


青き笹なら、笹舟と なりて、時流に未来への


竿(さお)をさせよと願うだけ




時の澱みを世にみれば


生者(しょうじゃ)必滅(ひつめつ)会者(えしゃ)定離(じょうり) 無常の波に(あお)られて


朽ちるばかりのもみじ葉の 色さえ、時の(いろどり)


つかの間、()えて消えてゆく




時の澱みに世をみれば


流れゆく身の目に映す 遠き未来の(しるべ)さえ


(はかな)き星の光にも 思えば、人の一生は


旅の途上と、ふと思う




時の澱みも、早瀬(はやせ)さえ 等しく時の()べれども


いまを旅するきみは、もう


泡沫(うたかた)のうち、まどろみに (かい)をやすめることもなく


我は、ひとりで眠りつく





少し忙しくなると、よけいに内向的な言葉ばかり浮かんでくるのはなぜでしょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 感想を書くと、いつも丁寧なお返事、ありがとうございます。とても詳細なお返事ですので、お時間を奪ってしまっているのではないか、と心苦しくなってしまうほどです。読ませていただけるだけでありがたい…
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