GB コントラ
GBのレトロゲームをやってみた感想文です。
GBソフトだからといって侮るなかれ、これは単純に『面白い』ゲームでした。
GBのアクションシューティングゲームという事もあり、感想は短めです。
SFCのコントラスピリッツもプレイ済みですが、私はGBコントラのほうが単純明快で好印象です。
ゲームシステムは奇数ステージが横スクロールアクションで、偶数ステージはFC『戦場の狼』と同じ見下ろし型の縦スクロールアクションとなります。どちらもありきたりな構成ではありますが、そこは老舗のコナミさん、ドット絵の緻密さやBGMの作りの良さはGBというハードの特性との相性とかとてもよく分かっていると感心してしまうレベルです。
個人的にGBというハードの特性を一番良く引き出しているソフトは『ドラキュラ伝説』だと思っている節があるので、GBのコナミ作品にハズレは無いと思っています。
ただ、このGBコントラに関して云えば、ちょっとチートのスパイスを加えるとより面白くなる点もあります。チートと言っても、無敵とかすり抜けとかの無双チートを使ってしまうとなんにも面白くないですが、連射チートだけは使った方が断然面白くなります。難易度を上げるためか、元々の設定では連射がFC魔界村レベルに遅い設定になっていて、マシンガンを撃つような爽快感が無いのが難点ですが、これをチートでウージー並みの連射速度に設定すると、このゲームの爽快感がガラリと激変するのでお勧め出来ます。
GBコントラのストーリーですが、これは少し判りづらいです。
エンディングのムービーで南国の小島からMH-60Lブラックホークで脱出する描写があるのですが、敵はエイリアン、人間、巨大昆虫など様々で、この小島が一体なんなのか、主人公が何故この島に一人で潜入して暴れているのか、正義なのか破壊者なのかなど、不明な点が多すぎます。メーカーのストーリー解説を見れば『悪の組織がエイリアンを培養して世界征服を目論んでいるので、その生産工場を破壊するミッションを遂行する』とあり、納得出来ますが、その説明を見なければ、敵がなんなのか全く見当も付きません。警備の厳重な街を過ぎ潜水艦と戦ったり、戦車で守られたゲートを破壊して突破したり、トラップの仕掛けられたジャングルを抜け、巨大な虫が湧いてくる森を抜け、巨大な蜘蛛と戦い、工場に入れば培養瓶から次々とエイリアンが割って出てきて、ミサイルを撃ってくる警備ロボットと戦い、レーザーをかわしなら進んでいった先にあるラスボスらしき脳ミソの入った培養瓶を割ったらエンディングって、初見じゃなんの事だか意味が分からないです。展開としては飽きないのでゲームとしては『これぞコントラ』という感じでアツいので面白いですけど。
各ステージでドット絵は非常に細密ですし、BGMもコナミらしく秀逸なので出来は非常に良いです。ハードがGBという事もあって無駄を削りコントラとしての芯だけ残したという感じになった事で、却ってシンプルで面白いゲームになったのかと思います。
単純明快、面白いゲームだと思いました。