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ひいいいい!?

|д゜)チラッ お、お久しぶりです…


更新再開しますが、下書きでもまだ完結できてません。

できたところまでの投稿です、ごめんなさいm(_ _;)m



完結するまで感想欄を閉じます(。-人-。)

誤字報告は受け付けますので、どしどしチェックください(;´∀`)




挿絵(By みてみん)

相内 充希さま作成♡


「お断りいたします」


 はっきりしたお母様の返事には王妃の目も丸くなり、私はというとまじで心臓が止まるかと思った。階段落ちした時より生きた心地がしない。

 お義父様ごめんなさい、タスタット商会は跡形もなくなりそうです……


 頭を下げるお母様からは緊張を感じない。恐る恐る王妃を窺えば変わらず圧のない微笑み。怒ってはいない……?


「ふふ、こんなにはっきり断られるなんて。他の理由を聞いても?」


 おお、なんか、楽しげ……?


「現在我が家には男手がおりません。ユーイン様がいらっしゃる事で外に護衛が付いたのは存じておりますが、しっかりしているとしてもやはり娘たちだけを家に残しておくことは気がかりです。なるべく家に近い所への勤務を考えております」


 今日は見つけられなかったけど。

 仕事は選ばなければあるが賃金は安い。まあ、それが相場でもあるのはわかっているし、それでも内職よりは高い。貴族が着るか使うかする生地への刺繍であれば賃金は高いらしいが、行きつけの職業斡旋所にはない。

 そらそーだ。貴族相手の専門の業者がいる。


 ……お母様にしっかりしてると思われてた。ちょっと嬉しい。


「なるほど……時間によっては娘一人と孤児二人だけになるわね……」


 ええと、当たり前のように把握されていて少し恥ずかしいのですが。


「ではこうしましょう。ユーインと入れ代わりで私に付き添いなさい。それなら娘たちは皆家にいるし男手もあるわ。ローザがいれば私は思い切り早駆けができる!」


 呆気にとられる私たちをスルーして、王妃はどんどん話を進めていく。

 なんだ。お母様を侍女にしたいんじゃなくて、一緒に馬を走らせたかっただけか。

 ……そんなことって、あるのね……


 というわけでお母様は「王妃の乗馬の付き添い」に決定。月に四回、一日四時間程度。昼食または朝食付き、馬付き、乗馬服支給。ただし公務の都合にてキャンセル有り。


「私の付き添いなのだから、賃金は規定に添って支払います」


 時給にすれば下町の食堂の給仕をするより断然高い。が、多くても月四回。月にすれば高給とは言えない額だけど、お母様は刺繍仕事もしたかったので家にいる時間が長いのはありがたい。さらには危険手当ても付けてくれるらしい。怪我はしないで欲しいけど、生き物が相手だから安全性は不確実だ。これもありがたい。


 王妃はなんだか本当に嬉しそうで微笑ましい。


 と、王妃はすっと表情を切り替え、私を見据えた。

 とたんに感じる圧。


 え!?ええっ!? 微笑ましいと思っただけでも不敬なの!?


「ゾーイ・タスタット。あなたに確認したい事があります」


「は、はい!」


 確認!?

 ……あ、ユーイン王子の初編みぐるみを不細工って言ったこと……?

 ひいいいい!?


「孤児姉妹を発見した際の病状判断、どこで習ったのかしら?」


 ん?


「あなたの学園での成績は()()。医療について学ぶ機会もなかったと調べはついています」


 ぎゃあ!? 成績下の下は言わないで欲しかった!?


「いつ、どこで、誰に、学んだのかしら」


 王妃からの穏やかな圧に身がすくむ。


 前世の記憶がある、って、説得力ある……?








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